皆さま、「乳び」という言葉を耳にされたことがありますか?今回は「乳び血しょう」についてご紹介させていただきます。
「乳び」とは、血液の上澄み部分が通常は黄色みを帯びているところが乳白色で白濁した状態のことです。
★なぜ、「乳び血しょう」になるのか?
食事が大いに関係していると言われています。
食事で摂取される脂肪の大部分は中性脂肪ですが、これは、食後一時的に増加します。
個人差はありますが、中性脂肪は食後徐々に上昇、4~6時間でピークとなり、次第に低下していきます。
しかし、食後かなり時間をおいて採血しても「乳び血しょう」が表れる場合があります。
これは、脂肪を分解・代謝する酵素が足りないか、またはうまく働いていない、いわゆる高脂血症などの脂質代謝異常の可能性が考えられます。 ご心配な方は、かかりつけのお医者さんにご相談ください。
★献血においては・・・
献血ルームでは、採血前検査で採取した検体を用いて、「乳び」の判定をしています。
「乳び血しょう」は、脂質代謝の正常な過程ではありますが、白濁していると輸血用血液として使用されないこともあり、献血を延期していただく場合があります。
センター便り6月号:採血課