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風疹について

 風疹とは

風疹は、風疹ウイルスによって引き起こされる急性の発疹性感染症で、強い感染力を持っています。感染経路は飛沫感染で、ヒトからヒトへうつります。 fusin.jpg

 症状は不顕性感染(症状を示さない)から、重篤な合併症併発まで幅広く、特に成人で発症した場合、高熱や発疹が長引いたりして小児より重症化することがあります。また、脳炎や血小板減少性紫斑病を合併するなど、入院加療を要することもあるため、軽視はできない病気です。

 発生状況

 かつては小児のうちに風疹に感染し、自然に免疫を獲得するのが普通でした。しかし、風疹ワクチン接種率の上昇で自然に感染する人は少なくなっています。また、ワクチンを受けていても1回しか受けていない人もおり、時間の経過とともに免疫が徐々に弱まってきています。さらに、昭和54年4月1日以前に生まれた男性は、ワクチンを受ける機会が1回もありませんでした。

近年、特に関東地方を中心に風疹の流行が報告されており、注意が必要です。

広島市の2018年の累計報告数は14件です(2018年11月25日現在)。

症状

 感染すると約2~3週間後に発熱や発疹、リンパ腺の腫れなどの症状が現れます。まれに脳炎や血小板減少性紫斑病などの合併症が発生することがあります。 風疹に対する免疫が不十分な妊娠20週頃までの女性が風疹ウイルスに感染すると、眼や心臓、耳等に障害を持つ(先天性風疹症候群)子供が生まれることがあります。妊娠中の女性は予防接種が受けられないため、抗体を持たないまたは抗体価の低い妊婦は風疹にかからないよう注意が必要です。また、妊婦の周りにいる人(妊婦の夫、子供等)も風疹に感染しないよう予防に努めることが必要です。

 予防方法

 風疹の予防のためには、予防接種が最も有効な方法です。風疹ワクチンを接種することによって、95%以上の人が風疹ウイルスに対する免疫を獲得することができると言われています。また、2回の接種を受けることで、1回の接種では免疫が付かなかった人の多くに免疫を付けることができます。

 風疹にかかるリスクが高い人や、風疹にかかることで周りへの影響が大きい人は抗体検査を受けて、抗体価が低い場合は予防接種を検討してみてください。

 なお、ワクチン接種後4週間は献血をお願いできませんのでご留意ください。

                         

センター便り12月 担当:医務課

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