東北薬科大学大学院の渡邉さんが、当施設の役割を
学ぶため、見学にいらっしゃいました。
赤十字ってどんな組織?
始めに見学コースでは、赤十字の成り立ちから日本赤十字社の事業について、日本赤十字社の事業の一つが血液事業であることをご説明しました。
赤十字マークは、病院や医療を象徴するマークだと思われることも多いですが、国際法や国内法で定められた紛争地域等で救護する軍の衛生部隊や赤十字の救護員・施設等を保護するためのマークであり、赤十字以外の病院や医薬品などに使用することは禁止されていることなどご説明しました。
続いて製剤、検査部門の作業室で、それぞれの作業の取り組みについて見ていただきました。
そこでは、皆様の貴重な献血を安全に患者さんのもとへ届けるための正確な作業と知識が必要であること、職種の垣根を越えたチームワークで働いている様子を見ていただきました。
製剤部門での血小板製剤の外観試験
↑血小板製剤を蛍光灯にかざしながらゆっくり揺らすと、スワーリングと呼ばれる渦巻き状のパターンが見られる現象を確認することができます。
しかし、日数の経過や保存状態により品質の低下した血小板には、このスワーリングの現象は見られなくなります。
赤血球と血漿に分離する作業
血液型検査の目視確認
私たちの仕事は、患者さんに直接お礼を言われることはありません。
しかし、患者さんが明日に命をつなぐ輸血に欠かすことのできない、輸血用血液製剤を送り出す責任のある仕事に誇りを持って日々働いています。
ぜひ一緒に血液事業に携わっていただけることを期待しています。