平成30年10月16日(火)に、尾花沢市ボランティア連絡協議会の皆さまが、献血制度や当施設の役割について学ぶため、見学にいらっしゃいました。
まず初めに、スライドを用いて献血の現状や血液センターの業務内容についてご説明しました。
現在日本では、一日に約3,000人の方が輸血を受けていることをご存知でしたか?
患者さまたちは、抱えている病気によっては繰り返し輸血を受ける必要があり、血液製剤は、365日絶え間なく日本中で必要とされています。
過去に輸血を受けた経験のあるタレント、友寄蓮さんの映像をご覧いただいた後は、さっそく見学コースへ移動して施設内見学の始まりです。
見学コースでは、献血推進キャラクター「けんけつちゃん(通称チッチ)」が元気にお出迎えしてくれますよ。皆さま、けんけつちゃんの可愛らしさに思わず笑みがこぼれます。
輸血の歴史についてのご説明では、世界で初めての輸血が「動物から人間へ」行われたことに、皆さま驚かれていらっしゃいました。
約350年前、世界で初めての輸血が行われた頃には、血液型という概念すら無い状況でした。その後、現在のように安心安全な輸血を受けられるようになるまでの歴史を、ぜひ皆さんも学びにいらしてください。
最後に、血液製剤の安全性を「しらべる」検査課の様子をご覧いただき、見学コースは終了です。
現在は、検査項目のほとんどが機械によって自動で検査されますが、最終的には人の目による確認検査が必要な項目があったり、まだまだ職員の手技は欠かせません。経験と知識の積み重ねにより正確な検査を行うことができるよう、職員たちは日々鍛錬に励んでいます。
尾花沢市ボランティア連絡協議会の皆さま、研修のお役に立てたでしょうか?
皆さまのようなボランティア団体の方々には、献血会場での呼びかけなど、様々なところで血液事業にご協力をいただいております。
実際に献血にご協力いただく直接的なボランティアはもちろん、例えば「献血って16歳からできるんだって!」「血液製剤って、短いものだとたった4日間しか使えないらしいよ!」など、献血について誰かに話すだけでも立派なボランティア活動です。
苦しんでおられる患者さまの「いのちをつなぐ献血」、皆さんも今日から始められる身近なボランティア活動として、いのちのリレーに参加してみませんか?
尾花沢市ボランティア連絡協議会の皆さま、ありがとうございました!