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ごあいさつ

所長

日頃から香川県の献血・血液事業についてのご協力、ご支援誠にありがとうございます。

2023年4月から新たに香川県赤十字血液センター所長に着任した井出 眞と申します。1996年から所長を務められた内田 立身先生、2009年からの本田 豊彦先生続いての所長就任となりました。直接仕事をご一緒させて頂いた、お二人の先生方に続いての就任となり誠に身の引き締まる思いでいます。私自身も35年以上に渡り、血液内科医として血液疾患治療、造血幹細胞移植や輸血医療に関わり、患者さんにはおそらく一万回以上の輸血を行ないました。言い換えれば、一万人以上の方の善意の献血により、医療を維持してきた訳で、今後は少しでも恩返しできればと思っています。

21世紀になっても血液は人工的には作り出す事ができず、ほぼ全量を皆様方の善意の献血に頼っています。我々の仕事としてはできるだけ広汎かつ安全に献血して頂き、迅速に頂いた血液を製品化し必要とされる患者さんに届ける事と考えています。

2022年度にはコロナ・ウィルスの流行下にもかかわらず37,656名のご協力を頂く事ができました。これも県民の皆様のご協力によるものと、深く感謝しています。これをさらに推し進め、県民の皆様の善意に答え、香川県の血液事業を円滑に進めていきたいと思います。

またここ十年程で日本赤十字社が骨髄移植など造血幹細胞移植に関わる範囲が大変広くなりました。いわゆる骨髄バンクへのドナー登録も行っていますが、香川県については、まだ情報の普及は十分ではなく、今後はこの方面も改善していきたいと考えています。

今後も引き続き関係諸機関、団体の皆様との連携を密にし、様々な血液事業を円滑に進めていきたいと思います。皆様方のご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。