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所長挨拶

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皆様には平素から献血事業に温かいご理解とご協力を賜り、厚くお礼申し上げます。

献血は輸血を必要としている患者さんの命を救う糧であり、我々日本赤十字社は献血血液を安定的に確保し、必要とされる輸血製剤を病院に遅滞なく搬送することによって献血者の皆様の思いを患者さんにお届けしています。

コロナ禍を含めた今日まで皆様のおかげで何とか輸血製剤をすべての医療機関に滞りなくお届けすることができております。患者さんからは献血への感謝の言葉が全国の血液センターに届けられており、当センターのホームページに「ありがとうの声」として掲載させていただいております。こういった声が我々職員の励みであり、血液事業のやりがいにもなっています。あらためて皆様に感謝申し上げます。

今、ようやくコロナ禍の長いトンネルの出口が見えてきて社会が変わりつつありますが、日本では少子高齢化が進んでおり、この先、献血が可能な人口はどんどん減っていく予測になっています。そのため、患者さんが必要とする輸血用血液を今と同じく確保していくためには献血していただく人の割合を増やすしか、すべがありません。現在、献血者の最多年齢層は50歳以上であり、40歳未満の方は1/3ほどしかいないため、50歳以上の方が将来、献血可能年齢の上限を超えると一気に献血者が減ってしまうことが危惧されます。

どのような状況になっても怪我や病に倒れた患者さんに命の糧となる輸血製剤をお届けすることが我々日本赤十字社職員の使命であり、献血していただいた皆様の温かい思いを患者さんに届けるという命のリレーを絶やすことはできません。皆様におかれましても献血へのご理解とご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

令和6年4月 愛媛県赤十字血液センター所長

羽藤 高明