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ごあいさつ

高知県赤十字血液センターは鳥取、島根、山口、広島、岡山、愛媛、香川、徳島、高知9県からなる中四国ブロック管内の血液センターの一員として、高知県内での献血の受入れを推進し、血液製剤の安全性の向上及び安定供給の確保に協力することによって血液事業運営に携わっています。本事業運営にあたり献血者の皆様ならびに県・市町村、各種団体、事業所、医療機関の関係者の方々のご理解・ご協力に深く感謝いたします。

現在輸血用血液製剤の人工的作成は未達成です。高知県は血液製剤の使用量は全国でも上位である一方、少子高齢化による献血可能人口数の減少を経験しています。患者の皆様方が日々必要とする血液製剤を高知県内の医療機関に供給するためには、血液製剤の有効期限の短さ(赤血球製剤で28日間、血小板製剤で4日間など)の観点からも、皆様の毎日の継続的な献血へのご協力が欠かせません。

県内の献血では全血、成分献血の行える高知市本町堀詰電停北側にある献血ルーム「やまもも」、全血400ml献血が行える移動献血バスがご利用いただけます。献血のWEB会員である「ラブラッド」会員になっていただくと、WEBやスマホ献血アプリを使って、献血の予約、事前問診が可能です。万一、予約ができなくても事前問診だけも可能ですし、献血いただいた際の血液の検査結果も短時間で確認できます。ぜひ一度「ラブラッド」をお試しください。

献血していただける条件や期間についてよくいただく質問ですが、服薬中の方でも一部の薬剤を除けば献血可能な場合があります。高齢者の方でも60歳から64歳の間に献血をしていただいた方は70歳になる前日まで献血可能です。ご不明な点があればお尋ねください。

当センターは今後も必要な献血を確保するため行政機関とも連携しながら、若年者献血促進のための学校での献血セミナーの開催、既献血者の皆様の複数回献血へのご協力を進めてまいります。さらに医療機関における適切な血液製剤の使用に役立つ情報の収集・発信にも努力してまいります。献血者の方々の安全・安心を確保できる血液事業の実現に向けて関係者の皆様のご意見を取り入れつつ、職員全員で取り組んでまいりますので県民の皆様の変わらぬご理解・ご支援をお願いいたします。

2024年4月
高知県赤十字血液センター所長 松田善衛