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ごあいさつ

平素から血液事業にご理解・ご協力をいただいている献血者の皆様ならびに県・市町村、各種団体、事業所、医療機関の関係者の方々に深く感謝いたします。高知県赤十字血液センターは9県からなる中四国ブロック管内の血液センターの一員として、高知県内での献血を担うとともに、県内医療機関で必要とされる輸血用血液製剤をお届けする役割を果たしています。

現状では輸血用血液製剤を完全に人工的に作ることは困難で、製造後の有効期限も赤血球製剤で28日間、血小板製剤に至っては4日間と短いため、必要とされる血液製剤の確保のためには県内の皆様の毎日の継続的な献血へのご協力が欠かせません。

高知県は血液製剤の使用量は全国でも上位に位置しています。一方で全国に先行する高齢化や若年者層の流出により、献血していただける献血可能人口数は減少しています。2020年初頭からのコロナ禍による献血機会の減少は献血者数のさらなる低下を招いています。

県内では高知市堀詰にある献血ルーム「やまもも」に加えて移動献血バスにて献血いただけます。いずれの場合も献血機会の拡大と献血される方々の利便性を高めるため昨秋導入された献血アプリ(ラブラッド)によって献血の予約も可能です。アプリを使えば事前問診も可能ですし、献血いただいた際の血液の検査結果も短時間で受信できます。ぜひ「ラブラッド」をお試しください。献血していただける条件や期間についてですが、服薬中の方も一部の薬剤を除けば献血可能な場合があります。不明な点があればお尋ねください。高齢者の方でも60歳から64歳の間に献血をしていただいた方は69歳まで献血可能です。

当センターは今後も必要な献血を確保するため行政とも連携しながら、学校での献血セミナーをはじめとする若年者層の献血促進、既献血者の皆様の複数回献血へのご協力を進めてまいります。さらに医療機関における適切な血液製剤の使用に役立つ情報の収集・発信にも努めてまいります。これらの目的を達成するため皆様のご意見を取り入れつつ、献血者の方々の安全・安心を確保できる血液事業の実現に職員全員で取り組んでいきますので県民の皆様の変わらぬご理解・ご支援をお願いいたします。

2023年4月
高知県赤十字血液センター所長 松田善衛