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ごあいさつ

高知県赤十字血液センターが行っている献血、医療機関への血液製剤の供給などの血液事業運営にあたりましては献血者の皆様ならびに県・市町村、各種団体、事業所、医療機関の関係者の方々のご理解・ご協力をいただいていることに深く感謝いたします。高知センターは中四国ブロックの血液センターの一員としてブロック血液センター、鳥取、島根、山口、広島、岡山、愛媛、香川、徳島の各地域センターと協力しながら日々の業務を行なっております。

高知県では少子高齢化により献血可能人口は減少している一方で、血液製剤の使用量は全国でも上位に属しています。現在でも輸血用血液製剤の全てを人工的に作成することはできていません。さらに血液製剤がいつどこでどれだけ使用されるかの完全な予想は難しいため、安定した医療体制の維持のためには余裕を持った血液製剤の確保が必要となります。血液製剤の中には特に出血を止める作用のある血小板製剤のように製造後の使用期限が1週間未満と短いものもあり、日々の使用をまかなうためには平日を含めた1週間を通じての偏りのない献血活動が望まれます。献血者の皆様には献血バスのみでなく、献血ルーム「やまもも」(高知市本町堀詰電停北側朝日生命ビル2階)での献血にもご協力いただければ幸いです。

血液センターではデジタル化社会に呼応して献血アプリ「ラブラッド」の導入やホームページでの情報提供を行なっています。「ラブラッド」をつかうと、献血前の事前問診や過去の献血時の検査データの確認もできます。ホームページでは献血バスの配車予定の確認だけでなく、使用していても献血ができるお薬かどうかがわかるチャットボットも使用できます。

持続可能な血液事業の運営には若い世代の献血活動への参加が必要です。当センターでは学校での献血セミナーも実施しておりますのでお問い合わせください。さらに若年者層の流出の多い高知県ではこれまで献血してくださった方々の複数回献血も必要です。60歳から64歳の間に献血をしていただいた方は70歳になる前日まで献血可能ですのでご協力をお願いいたします。

当センターでは実際に血液製剤を使用されている医療機関での血液製剤の使用に役立つ情報の収集・発信にも努力してまいります。献血者の方々の安全・安心を確保できる血液事業の実現に職員全員で取り組んでまいりますので今後とも変わらぬご理解・ご支援をお願いいたします。

2025年4月
高知県赤十字血液センター所長 松田善衛