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所長のつぶや記

 所長.jpg新年明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 皆さんはどんな初夢をみられましたか。

「初夢や宇宙旅行に入金す」(根本芳子)

 "I have a dream"(私には夢がある)。1963年自由と平等を求めてデモに参加した25万人を前に公民権運動の指導者キング牧師が行った演説の一説です。この演説は多くの人に感動を与え、共感を呼びました。アメリカンセンターJAPANのホームページに演説の全文が載っています。一部を紹介します。

 絶望の谷間でもがくことをやめよう。友よ、今日私は皆さんに言っておきたい。われわれは今日も明日も困難に直面するが、それでも私には夢がある。それは、アメリカの夢に深く根ざした夢である。

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 私には夢がある。それは、いつの日か、ジョージア州の赤土の丘で、かつての奴隷の息子たちとかつての奴隷所有者の息子たちが、兄弟として同じテーブルにつくという夢である。

 私には夢がある。それは、いつの日か、不正と抑圧の炎熱で焼きつかんばかりのミシシッピ州でさえ、自由とオアシスに変身するという夢である。

 私には夢がある。それは、いつの日か、私の4人の幼い子どもたちが、肌の色によってではなく、人格そのものによって評価される国に住むという夢である。

 今日、私には夢がある。

 私には夢がある。それは、邪悪な人種差別主義者のいる、州権優位や連邦法実施拒否を主張する州知事いるアラバマ州でさえも、いつの日か、そのアラバマでさえ、黒人の少年少女が白人の少年少女と兄弟姉妹として手をつなげるようになるという夢である。

 今日、私には夢がある。

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 そして1964年、公民権運動の高まりを受けて、選挙権などの差別をなくし広く黒人の公民権を認めた公民権法が制定されました。

 徳島県赤十字血液センターの所長を拝命し3年経ちました。この間、所長とは何か自問してきました。ソフトバンクグループの孫正義会長は創業当時、朝礼でミカンの木箱の上に立ち2人の社員を前に、デジタル情報革命を起こして世界の人々に貢献する夢を熱く語ったそうです。また、ネットを使ってドレスレンタルサービスを行う「ミスコンシャス」の小山絵美社長(34才)は、「着飾るよろこび」を通じて女性を応援する企業をつくる夢を持って2012年に小さな店を開店しました。現在業界大手に成長しています。彼女の持論は「夢はかなうとは限らないが、努力は生きる」だそうです。以前に私が勤めていた小さな地方都市にある病院の院長は、手腕を発揮し全国的に注目される病院に育て上げました。その院長は「われわれの病院を日本のメイヨークリニック(注)にする」と夢を語っていました。昨年末に最終回を迎えたテレビドラマ「下町ロケット」では社長が夢を語り、社員はそれに向かって力を結集し難局を乗り越えました。

 組織には夢を語る者が必要であることに気づきました。では、私は職員に夢を語ってきたのか?残念ながらノーです。今年は夢を語ろうと思います。そして、職員一人一人にも夢をもってもらいたいと思います。

 血液センターの使命は、輸血が必要な患者さんのもとに安心、安全な血液製剤をいつでも、どこへでも安定的に届けることです。冬期は風邪、インフルエンザなどの体調不良や寒さの影響で献血者が毎年減少します。しかし輸血を必要とする患者さんに季節は関係ありません。患者さんが安心して医療を受けるためには皆様の協力が必要です。献血で救える命があります。ご協力をお願いします。

平成3114

(注)アメリカ、ミネソタ州ロチェスター市にある大規模な総合病院。片田舎にありながら、全米で最も優れた病院の一つとされている。ロチェスターは「大草原の小さな家」の舞台にもなった場所で、人口約10万人の地方都市であるが、年間30万人以上の患者が全米から訪れる。

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