MENU

検査サービス

検査はがき

日本赤十字社では、献血にご協力いただいた方々への感謝の気持ちとして、7項目の生化学検査成績と8項目の血球計数検査成績をご希望になる献血者の方、全員にお知らせしています。これらの検査成績はいずれも通知を希望された方を対象とし、献血後おおむね2週間程度で親展(書簡の郵便)にてご通知します。

 

生化学検査および血球計数検査欄に記した標準値は、献血された方々の検査結果から算定したもので、正常または異常を表すものではありません。また、受付時に、B・C型肝炎検査、梅毒検査、HTLV−1抗体検査の結果通知を希望された方には、異常を認めた場合、献血後1ヶ月以内に上記の通知とは別に親展(書簡の郵便)にてご通知します。

生化学検査

検査項目 説 明
ALT(GPT) 肝臓に最も多く含まれる酵素です。肝細胞が破壊されると血液中に流れ出すので、急性肝炎で最も強く上昇し、慢性肝炎や脂肪肝(肥満)などでも上昇します。激しい運動の後に一過性の上昇がみられることがあります。
γ-GTP 肝、胆道、膵、腎などに多く含まれる酵素です。上昇する疾患は閉塞性黄疸、肝炎、アルコール性肝障害などです。病気がなくても長期飲酒者では上昇することが多く、1ケ月位禁酒するとある程度正常化します。
総蛋白TP 血清中には80種類以上の蛋白が含まれ、種々の機能を持ち、生命維持に大きな役割を果たします。その総量を総蛋白として測定しています。
アルブミンALB 血清蛋白の50%以上を占めるアルブミンは、病気などで栄養が悪くなると減少するため健康診断のスクリーニングとして大きな意味があります。
アルブミン対グロブリン比A/G 血清蛋白はアルブミン(A)とグロブリン(G)に分けられ、その比率は健康な人では一定の範囲にありますが、病気によってはその比率が変化(主として減少)していきます。
コレステロールCHOL 血清脂質の一つで、一般に脂肪の多い食事を続けていると上昇します。また肝臓などで作られ、肝、胆道、腎、甲状腺の病気でその値が上下することがあります。血清コレステロールが多くなると動脈硬化を起こしやすいとされています。
グリコアルブミンGA 糖尿病の検査の一つです。過去約2週間の血糖値が低い状態が続いていると低下し、高い状態が続いていると上昇します。糖尿病では標準値より上昇します。標準範囲内でも15.6%以上の場合は注意が必要です。

血球計数検査

検査項目 説 明
赤血球数(RBC) 赤血球は血液の主な細胞成分で酵素を肺から各組織へ運ぶ働きを持っています。 貧血の有無を知る目安となります。
ヘモグロビン量(Hb) 血液の赤い色は赤血球に含まれるヘモグロビン(血色素)によるもので、赤血球の働きの中心となっています。
ヘマトクリット値(Ht) ヘマトクリット値は、一定の血液量に対する赤血球の割合(容積)をパーセントで表したものです。
平均赤血球容積(MCV) 赤血球1個の平均的容積、すなわち赤血球の大きさの指標となるもので、赤血球数とヘマトクリット値から算出したものです。 貧血の場合、その種類の判定の目安となります。
平均赤血球ヘモグロビン量(MCH) 赤血球1個に含まれるヘモグロビン量を平均的に表したもので、赤血球数とヘモグロビン量から算出したものです。
平均赤血球ヘモグロビン濃度(MCHC) 赤血球の一定容積に対するヘモグロビン量の比をパーセントで表したもので、ヘモグロビン量とヘマトクリット値から算出したものです。
白血球数(WBC) 白血球は細菌などを貪食し、免疫情報を伝達しさらに免疫能を発現して生体防御にかかわっています。細菌感染症があると一般に白血球数は増加しますが、ウイルス感染症の場合はかえって減少することもあります。
血小板数(PLT) 血小板は出血を止めるための重要な働きを持ち、この値が極端に減少すると出血を起こしやすくなります。