
黒四郎さん
【とにかく笑えれば】
早いものであの日から1年半が過ぎようとしています。
ガンの再発がわかってから、たった9日で、主人はあっという間に逝ってしまいました。
刻々と状態が悪化していく中、亡くなる3日前から何度か輸血を受けました。輸血をすると、少しだけ会話ができる状態になり、コロナ禍で面会が厳しく制限されている中、病院スタッフの皆さんのお取り計らいで、亡くなる前日の夜、主人、息子2人、私とでの面会が叶いました。
私が主人の手を握り「今まで本当にありがとう。私は大丈夫だから」と声をかけると、私の頭をポンポンとし、「こんなの何年ぶりだろうなぁ」と照れくさそうに笑い、次に主人は30歳手前の、2人の息子の頭を撫でながら、「大きくなったなぁ」と言い、涙ながらに微笑みました。
面会時間は20分程だったかと思いますが、あの『お別れの時間』が持てたからこそ、今、私達は前を向いて歩いて行ける気がします。
輸血にご協力くださった皆様、病院のスタッフの皆様、私達にかけがえのない時間を与えてくださり、心より感謝申し上げます。
あなた、見てくれてますか?!
私達、踏ん張って生きてるよ!!