そいジャガーさん
【その日は突然に】
2023年4月18日 この日も献血バスで受付業務にあたる予定でした。
いつものように起床し、お弁当を作り、身支度に取りかかろうとした時、下腹がグゥーッと押される感じがして一瞬動けなくなりました。救急車を呼ぼうか?と主人に聞かれましたが、そんな大げさな・・・と言い放った後尋常じゃない冷や汗に見舞われ、今度こそ動けなくなり救急車を呼んでもらいました。
搬送された病院で、子宮に大きい10㎝ぐらいの腫瘍があるから違う病院に転院しようねと言われ、その日のお昼には転院し、検査が続き、卵巣に腫瘍があるので子宮を全摘した方が良いという話でした。
入院した翌々日には手術をし、術後外で待っていた主人に、開けてみたら腫瘍が破裂していて出血も多く、お腹の中はキレイに洗って輸血もしましたと説明があったようです。
そして病理検査の結果、ステージ1の卵巣ガンと判明。家族には何と言えば?仕事は?治療は?頭の中が真っ白になりました。
【通院治療の日々】
手術2日後、治療計画の話があり、今後は抗がん剤治療をします。3週間おきに1回の点滴が1クール、これを6クールするということでした。6~7時間の点滴、必ず3日後に出てくる副作用、毎日足の甲の痛みに襲われ、1回目の抗がん剤後13日目から髪の毛が抜け始め、毎日抜けた髪を見ながら泣く私に合わせて主人や息子も坊主頭にしてきました。そんな時、血液センターの仲間、看護師さんから応援メッセージが届き、皆からの心温まるメッセージのおかげで辛い治療も乗り越えられました。
11月17日、救急車で運ばれてから7カ月後、無事職場復帰。復帰初日は目まぐるしく1日が終わり、でもなんとなく新鮮な気持ちでした。しばらくは夕方になると足の違和感がありましたが、それでも元気に仕事ができる幸せを感じつつ楽しく仕事をする事ができました。
【献血に感謝】
治療計画の話の時、担当医に輸血をしたからね~と言われ、正直麻酔をしていたので感覚は分かりませんが、あァもう献血できないのか~こんな事ならもっとたくさん献血してれば良かったな~と後悔しました。
誰かの献血のおかげで今の私があります。病気になり改めて献血の大切さを実感し本当に感謝の気持ちで一杯です。血液を待っている誰かの為に、どうかこれからも献血へのご協力をお願い致します。献血されている方、心より感謝申し上げます。