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全国の献血に協力した人の声

学生による献血推進活動を応援しています

木村誠さん

公立小松大学 国際文化交流学部国際文化交流学科 准教授
石川県学生献血推進アドバイザー 木村誠さん

【「いつも通りの日常」に感謝をしよう】

私には、妻と2人の娘がいます。
長女の出産の日、私は海外出張中のため出産に立ち会うことができませんでした。帰国してすぐ、特急電車に飛び乗り、里帰り中の妻が入院する病院に駆けつけ、妻と生まれたばかりの娘に会うことができました。これから始まる、妻と新しい家族との生活に、ただただ幸せを感じていました。
数日後、妻が弛緩出血により大量に出血をし、集中治療室に運ばれたとの知らせを受けました。私は再び特急電車に乗り、妻が搬送された病院へ向かいました。その時の気持ちや車窓から見える景色の印象は、何日か前のそれとはまったく異なるものでした。
人生、いつ何が起きるかわからないとは理屈では理解していたつもりでも、私の中ではどこか他人事に感じていたのだと思います。その時まで、私は平和な日常があたりまえのように明日も明後日も続くと考えていたのでしょう。家族を失うかもしれない、というこの出来事は私にとって大きな人生の転換点となりました。
幸い、妻は一命をとりとめることができました。かなり多くの輸血を受けた、ということもその時に知りました。医療従事者の皆様、そして献血をいただいた方々への感謝の気持ちと、この日の出来事はこれからも忘れることはありません。

【石川県学生献血推進委員会のサポーターとして】

私は現在石川県学生献血推進委員会のアドバイザーとして活動をしています。石川県学生献血推進委員会は、石川県内の9の大学・短期大学・高等学校等に在籍する学生献血推進ボランティアによって構成される組織です。個性あふれる学生献血推進ボランティアが、SNSを活用した広報活動、七夕やクリスマスなどの時期に実施する献血キャンペーン、各高等教育機関での献血の呼びかけなどを精力的に行い、献血の推進やPRに活躍しています。
私はアドバイザーという役職をいただいておりますが、指導・助言などをしているという自覚はあまりありません。それよりも、応援団、あるいはファンのような気持ちで若い学生の皆さんのサポートをさせていただいています。
大学の垣根をこえたこの活動を通じて、石川県内外の若年層の中に献血への意識が高まっていくことを心から願っています。同時に、この活動に参加している学生さんにとっては、同じ志を持った仲間と過ごすこの時間と、ともに頭を悩ませ、いろいろなことに挑戦する経験が、大学生活や今後の人生をさらに豊かなものにしてくれるだろうと信じています。そのために、これからもできる限りのお手伝いをしたいと思います。
学生ボランティアは、それぞれの想いを持って今日も元気に活動を行っています。今後、街頭で活動を行っている学生をみかけましたら、少しの間歩みを止めていただき、是非その声に耳を傾けていただければ幸いです。今後とも、石川県学生献血推進委員会をよろしくお願いいたします。

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