熊本県赤十字血液センター
T・Mさん
【当時3歳、元気いっぱいだったのに】
毎日元気いっぱいで走り回っていた当時3歳の長男。
ある日、急な発熱があったが、「普通の風邪だろう」ぐらいにしか思いませんでした。
ところが、なかなか熱が引かず、近くの小児科を受診すると大きな病院を紹介されました。
検査の結果、とても治療が難しい病気であることが判明しました。
それから3か月ほどの入院となりました。
【入院中に何度も輸血を】
3歳児にとって、入院生活はとても過酷なものでした。
入院中には、治療の影響もあり、血小板が減少、貧血にもなり、何度も輸血を受けることになりました。血液型がAB型だったことで、確保の難しさは仕事柄理解していましたが、血液の到着が遅れるときはどうしても落ち着かず、届いたときは涙がでるほどありがたい思いでした。
【誰かをつなぐもの】
あまりにも辛く、大変な入院生活でしたが、輸血のおかげで何度も助けていただき、希望を持つことができました。輸血の際は、いろいろな県のラベルが貼られた血液が届くたび、感謝の思いでいっぱいになりました。
今もその思いは変わりません。
献血された方が「誰か」は存じませんが、本当にありがとうございました。
献血の先には、血液を待っている人がいて、献血は確かに「誰か」の助けになっています。
もっと多くの人にそのことを知ってもらえたらと思います。