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所長コラム

所長コラム(令和5年10月)

【せせらぎ街道】

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今回は供給の話題です。

 

 岐阜県は都道府県の面積順位第7位の広い県です。岐阜県赤十字血液センターのある岐阜市は県の南部にあり、ここから2時間かかる県北部、飛騨地方の病院には素早く血液を届けられません。このため、高山市に高山供給出張所を置いて、飛騨地域の病院へ血液の供給を行っています。

 

 高山供給出張所には一定数の血液製剤を在庫していますが、使用分の補充や普段は在庫していない血小板製剤の供給に対応するために、ほぼ毎日、岐阜から血液製剤を届けています。10月の最終日、高山で仕事があった私は、この血液の搬送車に同乗して高山へ向かいました。

 

 この時は1台で岐阜から高山まで向かいましたが、普段は高山への血液移送には2台の血液運搬車を使用しています。すなわち1台は岐阜から北上し、もう1台は高山から南下してちょうど中間となる郡上市で合流し、血液製剤の積み替えを行い、各々がUターンして搬送を完了します。

 この搬送の際にしばしば使用する道路に「せせらぎ街道」があります。県内では単に「せせらぎ街道」とを呼ぶことが多いのではと思いますが、Web情報によると、「飛騨美濃せせらぎ街道」あるいは「飛騨せせらぎ街道」とも呼ばれるようです。

 

 岐阜から直接高山に入る場合には、ずっと高速道路(東海北陸自動車道)で行くことが多いのですが、この日は、途中の郡上市の病院から血液の依頼を受けていたので、郡上八幡インターで高速を降り血液を届け、その後は「せせらぎ街道」で高山に向かいました。

 さて、皆さんは岐阜県の中で、国内のみならず世界にも知られる観光地を3つ挙げてくださいと問われたらどこを挙げますか?

 

 多くの人が3つの中にきっと入れるのではと思う2つの地名、郡上八幡と高山、「せせらぎ街道」はその2つの間65kmを、峠を越え山間を縫うように結んでいます。

後部座席に座っていたはずの私は、いつの間にか助手席に席を移し、「仕事で高山、仕事で高山」とつぶやきつつも、目の前に広がる景色に思わずスマホのシャッターを切っていました。

 

峠のあたりは今が見頃です。

                                           岐阜県赤十字血液センター 所長 髙橋 健

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