下記によくお問い合わせのあるご質問を掲載しております。
下記によくお問い合わせのあるご質問を掲載しております。
ご質問に対する回答を一覧にて掲載しております
Q.
A.
我が国の血液事業は、買(売)血方式から始まりました。その後、献血も始まりましたが、商業血液銀行の発展は目覚ましく、買血による輸血用血液は質が低く、輸血後の肝炎の続発、頻回献血者の健康悪化が問題となりました。また、肉体の一部である血液を売買して営利の対象としていたために、血液事業の在り方が社会の批判を浴びるところとなりました。このことから、政府は倫理面と安全性の確保の面から買血依存の弊害を避け、血液事業の正常化を図るため、1964年(昭和39年)8月の閣議で輸血用血液は献血によってのみ確保することを決定しました。その結果、国や地方公共団体は、献血思想の普及と献血者の組識化を図り、日本赤十字社は献血の受入れを行うこととなり、現在に至っています。日本赤十字社および各国赤十字は、人間の尊厳を守るため、無償の原則に基づき血液事業を推進することが大切だと考えています。
Q.
A.
医療機関で使用する血液の量が年間を通して一定であるのに対し、献血のご協力には季節的な変動があるため、一時的に血液が不足することがあります。血液は長期保存ができないため、献血者が減少する時期のご協力を特にお願いします。また、輸血用血液製剤は、すべて国内の献血によってまかなわれておりますが、血漿分画製剤については、まだまだ輸入にたよっています。血漿分画製剤のうち、アルブミン製剤、免疫グロブリン製剤については、それぞれおよそ39%、4%を輸入に頼っています(平成20年度)。国が目指している国内自給を達成するため、より一層のご理解とご協力をお願いしています。
Q.
A.
献血に使用する採血針等の器具は、すべて滅菌済みの新品で一度しか使いませんので、病気に感染する心配は全くありません。安心してご協力いただけます。
Q.
A.
献血後の日常生活への影響は、献血量が血管の中を流れている血液量(循環血液)の15%以下であれば、問題になることはありません。血小板成分献血の場合は、体内の約10~20%の血小板を採取しますが、血小板は常に再生産され、1週間程度で元に戻ります。血漿成分献血の場合も1週間程度で元に戻ります。通常200mL献血の場合、赤血球は約2~3週間で回復し、400mL献血の場合は、約3~4週間で回復すると言われています。女性は赤血球の回復が遅れることもありますので、年間の献血量が男性より少なく設定されています。
Q.
A.
医療機関等で、或いは使い捨ての器具で穴をあけた方は、穴をあけた場所の状態にもよりますが、細菌等が感染している危険性があると判断し、最低1ヵ月間献血をご遠慮いただいております。その他の場合(友人同士などで安全ピンや針を共用して穴をあけた方など)は、エイズ、B型肝炎およびC型肝炎などのウイルスが血液を介して感染している可能性を考慮して、1年間献血をご遠慮いただいています。 また、口唇、口腔、鼻腔など粘膜を貫通してピアスを挿入している場合は、献血をご遠慮いただいています。
Q.
A.
献血申込書の記入時にB型肝炎、C型肝炎、梅毒、HTLV-1抗体の検査結果を希望された方は、異常を認めた場合にのみお知らせします。ただし、各種ウイルスには検出不可能な期間があることから、これら検査結果を知ることを目的とした献血は固くお断りします。なお、献血にご協力いただいた方々への感謝の気持ちとして生化学検査成績及び血球計数検査についてもあわせてお知らせしています。これらの検査成績はいずれも通知を希望された方を対象とし、献血後にご通知します。生化学検査及び血球計数検査欄に記した標準値は、献血された方々の検査結果から算定したもので、正常または異常を表すものではありません。
Q.
A.
各種検査で輸血用血液製剤及び血漿分画製剤用の原料としての基準を満たさない血液、輸血用血液製剤で有効期間を過ぎ血漿分画製剤用の原料としても使用できない血液、検査に用いた検体の残りなどは、日本赤十字社が輸血の有効性、安全性の向上のための研究や安全な輸血のための検査試薬製造等に有効に活用させていただくことがあります。更に、国の指導の下、日本赤十字社と他の研究機関と共同で医療の発展に寄与することを目的とし使用させていただいています。 しかし、残念ながら上記以外の血液は感染性の医療廃棄物として適切な管理のもと廃棄しています。
Q.
A.
病気の種類や薬の種類によって献血をご遠慮いただくことがあります。しかし、ビタミン剤及びごく一般的な胃腸薬等のいわゆる「保健薬」の類については、内服していても特に支障のない薬です。 また、医師による処方が必要な薬の服用は、献血者が治療中であると考えられるため、献血者自身の健康を考慮し、献血をご遠慮いただく場合があります。 外用薬、坐薬、点眼または点鼻薬等についても、医師の判断により献血をご遠慮いただく場合があります。
Q.
A.
輸血を媒介して感染が危惧される疾患(ウイルス感染症等)によるリスクを軽減するため、海外からの帰国日(入国日)当日から4週間以内の方の献血は、すべてご遠慮いただいております。また、帰国後4週間以内に発熱などの症状があった方は、症状がなくなってから4週間は献血をご遠慮いただいています。 血液を介して感染する原虫疾患のマラリアなどが流行している国・地域を旅行された方は帰国後1年間、長期に居住された方は帰国後3年間、マラリア原虫が血液中に残存している可能性があるため、献血をご遠慮いただいております。ただし、医師が感染の可能性はないと判断した場合であれば、献血が可能となる場合があります(1ヵ月以内の都市滞在等ですが、都市・リゾート地であっても、滞在期間に関わらずご遠慮いただく場所もあります)。
また、近年、英国を中心に発生している変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)については、輸血による伝播に関して未知の部分が多い一方、牛海綿状脳症(BSE)との関連も強く指摘されていることから、
Q.
A.
日本赤十字社は、献血者の善意に報いるため、わが国の社会通念の中で感謝の気持ちを表す品を、献血の記念品として提供しています。 2002年(平成14年)8月31日に、「安全な血液製剤の安定供給の確保等に関する法律」(新血液法)において有料での採血等の禁止する部分と、その罰則にかかる部分が施行されました。日本赤十字社としては、有料採血禁止規定の施行に伴い、国内はもとより海外の血液製剤企業「血漿たん白製剤協会(PPTA)」等から、日本における献血者の無償の善意を傷つけられたり、無償ということにいささかなりとも疑われることがあってはならないので、今後、売血ともとられかねない処遇や、物品の提供により、国内の献血者の貴い気持ちが傷つけられる様な行為は、一切行わないことと致しました。
Q.
A.
献血血液が輸血用血液製剤や血漿分画製剤として医療機関に届けられるまでには、献血施設(献血ルーム、献血バスなど)の設備、注射針・血液バックなどの材料費、検査、製剤、供給など数多くの経費がかかります。血液事業は、献血の受入れから患者さんに血液をお届けするまでの経費として、健康保険で定めた対価(薬価)を医療機関からいただいており、主にこの収入で運営を賄っております。また、血漿分画製剤は、国の指示・指導により日本赤十字社の製造能力を超える需要について、国内製薬企業の協力を得ています。これは献血による血漿分画製剤の国内自給が目的であり、製薬企業へ血漿分画製剤用原料血漿を引き渡していることから得ている収入は、医薬保険からの収入とあわせて、血液事業の運営に充てられています。日本赤十字社が利益を得るためではありません。
Q.
A.
輸血を受ける患者さんにとって、200mL献血に比べ、成分献血・400mL献血からの血液を輸血した場合、副作用(発熱・発疹など)発生が大幅に減少し安全性が向上します。例えば、800mLの輸血を行う場合、200mL献血由来の血液では4人分必要ですが、400mL献血では2人分で済むため、輸血による副作用の発生確率が2分の1となります。また、成分献血から得られる血小板製剤は採血後の有効期間が採血後4日間と短く、主に白血病や癌、血小板減少症などの血液疾患に多く使用され、血小板輸血を必要とする患者さんが年々増えております。 このようなことから、医療機関からの400mL献血由来の血液製剤、血小板製剤の需要が年々増えてきてるため、献血の際に400mL献血・成分献血が可能な方には、400mL献血、血小板成分献血を積極的に勧めております。v
Q.
A.
骨髄バンクは、国および(財)骨髄移植推進財団が行っています。日本赤十字社は、全国の血液センターにおいて骨髄提供希望者に対するHLA型の検査、登録、HLA型適合対象者の検索などを中心とした骨髄データセンターとしての業務について協力しています。