三重県赤十字血液センターでは、全血献血希望の方で400mL献血の基準を満たす方には400mL献血をお願いし、400mL献血の基準を満たさない方には時期の延期をお願いしております。
【輸血の状況】
現在、医療機関で輸血に使用される血液製剤の内、全血献血(400mL・200mL)から製造する血液製剤の96.2%が400mL献血による血液製剤であり、200mL献血による血液製剤は3.8%と大変少ない状況にあります。
【副作用の予防】
輸血は「他人の生きた細胞」を「自分の体に入れる」行為であり、極めて稀ではありますが、感染症や免疫反応による副作用が起こることがあります。そのリスクを少しでも減らすため、医療機関で400mLの血液を使用しています。
例えば、同じ800mLの血液を輸血する場合、400mLの血液であれば2人分ですが、200mLの血液であれば4人分の血液を使用することになります。一度に大勢の人の血液を輸血することは、それだけ副作用のリスクを高めることになりますので、現在輸血する血液のほとんどが400mLの血液となっています。
【国の方針】
厚生労働省から「献血者の意思を可能な限り尊重した上で、医療需要に応じた採血への協力を求めること」との方針が示されています。
【三重県赤十字血液センターの方針】
企業、団体等の事業所や学校へお伺いする献血バスでは、400mL献血のご協力をお願いしております。
成分献血が出来る献血ルームでは、400mL献血の基準を満たさない方は成分献血をお願いしております。200mL献血は、医療機関が必要とする3.8%の需要を満たすため16~17歳を中心とした若年層の方にお願いしていますが、需要動向等に応じては柔軟に献血へのご協力をお願いしております。
以上の輸血医療を取り巻く現状をご理解のうえ、ご協力いただけますようお願い申し上げます。
三重県赤十字血液センター