みなさん、こんにちは!
今回の<血液センターだより>では、品質情報課より『変更管理』について紹介いたします。
血液センターには「血液製剤を保管する冷蔵庫」や「献血バスに乗せている採血装置」など様々な機器が備わっています。これらの機器を新たに導入する場合に『変更管理』を行います。変更管理は「リスクを洗い出して対策を検討する」「対策を実施する」「対策実施後のモニタリングをする」の3つのプロセスで構成され、リスクを排除又は低減することを主な目的としております。
最初にリスクの洗い出しですが、例として『冷蔵庫を新規導入した場合』のリスクをいくつかあげてみます。
血液センターでは「特性要因図」を作成してリスクの特定を行います。特性要因図とは特性(人・物など)と要因の関係を系統的に線で結んで表した図をいい、魚の骨のような形をしているので『フィッシュボーン』とも呼ばれます。
では、先ほどのリスクを少し整理して特性要因図を作成してみましょう。
対策を実施後、何かしらの問題が起きていないかを一定期間モニタリングして変更管理は終了です。
リスク排除・低減はとても大事で、リスクを極力減らすことが血液製剤の安定供給等にも繋がります。
このように血液センターでは皆様からの献血や医療機関への血液製剤の供給以外にも、安全性確保のために様々な業務を行っております。