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さい帯血バンクについて

さい帯血とは

さい帯とは、へその緒のことです。赤ちゃんがお母さんのお腹の中にいる時はお母さんからの栄養を赤ちゃんに運ぶ役目をしていますが、生まれた後はもう使われないので切ってしまいます。赤ちゃん側に残っているほうも数日でひからびてしまい、古くから「へその緒」として記念とするのはこの部分です。お産の直後にさい帯と胎盤に残っている血液(約50-150mL)をさい帯血と呼びます。

赤ちゃんとさい帯

造血幹細胞移植

さい帯血には造血幹細胞(血液をつくる源となる細胞)がたくさん含まれています。白血病や再生不良性貧血などの患者さんに、骨髄と同じように移植し、治療に役立てることができます。

移植された造血幹細胞が元気に働くためには白血球の型(HLA)が一致していることが必要です。しかし、白血球の型が合う人は、兄弟間でも4人に1人の確率でしか見つかりません。血縁でない人の間では数百人から数万人に1人しか見つかりません。

さい帯血移植では骨髄移植の場合ほどには白血球の型を厳密に合わせる必要がないので適合するさい帯血を見つけることが容易になります。また、さい帯血は事前に保存されているので移植までの期間が骨髄移植の場合より短いのも特徴です。

患者

さい帯血バンク

日本赤十字社北海道さい帯血バンクを含む全国6つの公的さい帯血バンクは、厚生労働大臣の許可を受け、非血縁者間のさい帯血移植のため必要な細胞を分離・保存し、移植病院に提供しております。日本では、年間1,335人(2022年)の患者さんが、さい帯血バンクを通して非血縁者間さい帯血移植を受けています。