Ｔ・Ｎさん
【献血してくれた皆様へ感謝のおもい】
今から20年程前、北海道の海岸線を車でドライブしていたとき、ハンドル操作を誤り、橋の欄干に衝突する事故を起こしてしまいました。誰かが救急車を呼んでくれたのですが、近くに病院がなく、しかも怪我の状態がひどかったらしく、結局、大きな病院がある札幌市内の病院まで30分以上かけて搬送されたことを後から家族に聞かされました。
私自身は事故直後から意識を失い10日間ほど病院のベッドで寝たきりとなりました。
なんとか意識は戻りましたが、最初はもうろうとした状態が続き、少しずつ頭の中は事故前の状態に戻っていきました。でも体は、この先普通の生活をしていけるのかと思うほど酷い状態でした。
生きていくのが辛いと考えたときもありましたが、あれから20年、何度も病院に通って、今はなんとか普通の暮らしができています。
事故によって出血したため輸血を受けたことは聞いていましたし、それによって助かったのだとも認識はしていましたが、普通の暮らしができている今、改めて感謝の気持ちが強くなっています。
助けてくれたこの命を残りの人生大切にしていきたいと思います。
残念ながら今も事故のニュースは絶えません。
交通事故は生活が一変してしまいます。辛い生活が続きます。でも生きてさえいれば何とかなります。
これからも助けられる命のために献血してくれる人たちが増えることを願っています。
