(所長からの健康情報)
1回目は、脳卒中の予防のお話です。
くも膜下出血、脳出血、脳梗塞などの脳卒中は、大変な病気です。脳卒中になると、頭がひどく痛くなる、意識がなくなる、または腕や足を動かしづらくなることがあります。できれば、この脳卒中を事前に防ぎたいものですね。
疫学(多数の人々を対象に病気の原因を明らかにする学問)の研究者によって、千葉県の漁村の人々が脳卒中を発症することが少ないことに着目した調査を行いました。その結果、青い魚をよく食べられるという生活習慣が脳卒中の予防になっていることが判明しました。その青い魚のイワシ、サバ、サンマ、アジなどには、エイコサペンタエン酸(EPA)が含まれていまして、このEPAが、脳卒中の予防になる可能性があることが判明したのです。
岐阜県赤十字血液センター
所長 林 勝知