MENU

所長コラム

所長コラム(令和3年9月)

2021.9(1).jpg

2021.9(2).jpg

9月の中津川献血

 

 1日の仕事を終えて血液センターに戻り、血液を降ろした献血バスが、早くなった夕闇の中、人気のない駐車場で蛍光灯の灯りに照らされて止まっていました。昼間の熱気が嘘のようです。

 などと、やや気取って始めてみましたが、今回は7月のコラムで紹介しました中津川青年会議所の企画の仕上げとして9月後半の日曜日に開催された献血のご報告です。

 中津川の献血は、以前、高速道路が整備されていなかった頃は血液センタースタッフが宿泊して行っていましたが、東海環状道も整備された現在は、片道1時間半、往復3時間、一番遠い日帰り献血の一つとして行っています。この日はセンターから献血バス2台と、受付や待機を車内で行うためのバス1台、合計3台(我々としては大部隊)で向かいました。

さてその日の献血については、中津川青年会議所の企画リーダーの方から後日私がいただいたメールを紹介させていただきます。

『先日の献血では、遠方からお越しいただきありがとうございます。私も献血に携わらせていただき早5年となりますが、初めて所長さんがお見えになられて本当に嬉しかったです。台風で開催できないのではとたまたま調べたら今回の台風の名前チャンスーって名前だったんです。台風が私たちにチャンスをくれたと思って、メンバーでピンチをチャンスにかえよう!ってことで、やらせていただきました。(中略)無事開催させていただけたこと感謝しております。』

 このメールの通りで、台風で開催が危ぶまれたのですが、前日までの雨は止み、台風翌日の快晴。秋晴れと言うより、まだ夏を思わせる暑さの中で、沢山の青いポロシャツの青年会議所の皆さんが、血液センタースタッフと共に献血の声掛けをしてくれていました。3台のバスをコの字形に並べて、その中で日除けのタープを張った待ち合いでは、多くの献血者の皆様が座っておられました。

 私はと言えば、バスとは別に中津川に向かい、確かにメールに書いていただいたように、献血会場で青年会議所の皆様にご挨拶させていただきました。しかし、それは短い時間だけで、献血者の皆様が順番を待って並んでおられる頃、私も別の場所で沢山の人の列に並んでおりました。ただし、そのたどり着く先は『蕎麦』だったり、はたまた「名古屋のデパートなら並ばずに買えるよ」と提案する同行者の意見を振り切ってやっと手にした『栗きんとん』だったりで、『初めて所長さんがお見えになられて本当に嬉しかったです』と言っていただくには、実は申し訳ない限りです。

 そういう昼間を経て、夕刻にセンターで見たのが冒頭の駐車場でした。じっと見ているとバスは日中の熱気の記憶を確かに残していました。来年も再来年も、中津川青年会議所の皆様とご一緒させていただきたいと思いました。

今回はありがとうございました。またよろしくお願いいたします。

  

岐阜県赤十字血液センター

所長 髙橋 健

過去のお知らせ

最新のお知らせ

カテゴリ一覧