『けんけつちゃん』の誕生日
10月22日は『けんけつちゃん』の誕生日(だそう)です。
と聞くと私など、「何年生まれで、何歳?」と俗なことが気になる方ですが、夢のある世界には無粋を持ち込んではいけないようで、誕生年は不明です。似たところではテレビのサザエさん一家があります。皆さん誕生日はありますが、何年生まれかは定かではありません(*)。サザエさんはいつまでも24歳、タラちゃんは3歳です。ただし、波平さんの54歳(!)にはびっくりしました。
さて、『けんけつちゃん』の誕生日に向けて岐阜県赤十字血液センターでは、インスタグラムを見られた人に献血への関心を持ってもらうことを期待して、スタッフによるお祝いのカウントダウンをアップすることになりました。その一環で担当スタッフから、「所長と部長お2人でも1枚お願いしま~す」との依頼(指令?)を受けました。
若いスタッフの企画は断れないけれどオジサン2人も何だなあと思っていた撮影日に、岐阜大学医学部5年生の学生さん8人が血液センター研修で来ていました。4週間に1度程度の割で、別々のグループが来ています。毎回学生さんには、「輸血の医学的知識は大学や病院で学ぶので、血液センターでは、もっと広い、献血を発端とする血液事業を知ってほしい」と伝えています。
この日やって来た学生さんを前にして、これ幸いと思いつきました。
私:「血液事業の大きな課題は若い人たちの献血の減少です。このままでは、皆さんが医師となり仕事をする10年後20年後の血液が足りなくなる心配もあります。そうならないために今皆さんが今できることは何でしょうか?」
学生さん:「・・・・」
私:「知識を詰め込むことより一緒に写真に写ること。これで今日の研修の大半の目的は果たせます」
学生さん:「・・・・△$◇?」
前置きが長くなりましたが、このような経緯で一緒に撮影したのが1枚目の写真です。
献血はあくまで自発的行為なので強制はいけないけれど、写真も強制ではなかったことを願います。血液事業を理解してもらうことを意図した私の深い真意(?)が伝わったかどうか不安ですが、参加ありがとうございました。
我々は今必要な血液を確保するとともに、未来の医療現場でバリバリと働く皆さんに届けることも思い描いて仕事をしています。ただし、岐阜大学の教務の先生がこのコラムを読まれて、以後学生さんが研修に来なくなるのではと少し心配です。
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もう一枚の写真は献血推進課スタッフです。岐阜県赤十字血液センターのインスタグラムも覗いてみてください。
(*)出典:サザエさん公式ホームページ
岐阜県赤十字血液センター
所長 髙橋 健