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献血用語集

血液や献血に関する用語を50音順に掲載しています。
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男の子

英字

ABO式血液型血液の赤血球表面上にあるA抗原・B抗原の有無によりA・O・B・ABの4種に分類する(した)血液の型。オーストリアのカール・ランドシュタイナーが1900年に発見した。日本の場合、A:O:B:AB=ほぼ4:3:2:1の比率となっている。なお、この比率は他国では大きく異なる。
AIDSAcquired Immunodeficiency Syndrome(後天性免疫不全症候群)=エイズを参照。
ALBAlbumin=アルブミンを参照。
ALTAlanine Amino Transferase(アラニンアミノ基転移酵素)。肝臓に最も多く含まれる酵素。上昇している場合は肝疾患(脂肪肝[肥満等]、慢性・急性肝炎等)の存在が疑われる。また、激しい運動の後に一過性の上昇がみられることがある。
ASTAspartate Amino Transferase(アスパラギン酸アミノ基転移酵素)。心筋や肝臓に多く含まれ、骨格筋、腎臓、血球にも認められる酵素。心筋梗塞や急性肝炎、アルコール性肝障害などで上昇する。また、運動の後に一過性の上昇がみられることがある。
ATLAdult T-cell Leukemia=成人T細胞白血病。主に40歳以上の人に発症することから「成人」という名がついている。HTLV-Ⅰのキャリアが発症する。
参考URL=http://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/boshi-hoken16/qa.html
BSEBovine Spongiform Encephalopathy=牛海綿状脳症(狂牛病)を参照。
参考URL=http://www.mhlw.go.jp/topics/0103/tp0308-1.html
B型肝炎HBVが原因でおこる肝炎。感染経路は血液(輸血ではウィンドウ・ピリオドで可能性はあるが極めてまれ)・体液・性的接触・母子感染(予防が可能)。
参考URL=http://www.kanen.ncgm.go.jp/forpatient_hbv.html
参考URL=http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/b-kanen/index.html
CHOLコレステロールのこと。動物の生理過程において不可欠の物質であるが、LDLコレステロールが過剰となることで高脂血症を引き起こし、血管障害を中心とする生活習慣病の因子となることが知られてきた。
CMVCytomegalovirus=サイトメガロウィルス。成人の90%以上が感染している。健康な人なら問題はないが、血液疾患などで免疫機能が低下している人に感染(日和見感染)すると重症化するため注意が必要である。
C型肝炎HCVが原因でおこる肝炎。感染経路は血液(輸血ではウィンドウ・ピリオドで可能性はあるが極めてまれ)・性的接触(まれ)・母子感染(少ない)。
参考URL=http://www.kanen.ncgm.go.jp/forpatient_hcv.html
参考URL=http://www.mhlw.go.jp/houdou/2008/07/h0701-2/index.html
参考URL=http://www.mhlw.go.jp/houdou/2008/07/h0701-2/qa.html
GOTASTを参照。
GPTALTを参照。
GVHDGraft Versus Host Disease=移植片対宿主病。移植(輸血)した細胞(移植片)が患者さん(宿主)の体内で生着・増殖し、その細胞が患者さんの細胞を「異物」として攻撃する致死率の高い病気。輸血による副作用の1つである輸血後GVHDは、あらかじめ輸血用血液に放射線を照射することで防止できる。
HBVHepatitis B Virus=B型肝炎ウィルス。
HctHaematocrit=ヘマトクリット値を参照。
HCVHepatitis C Virus=C型肝炎ウィルス。
HIVヒト免疫不全ウィルス。エイズの原因ウィルスで、HIV-1・HIV-2の2種類が存在する。世界中で感染拡大が懸念されているのはHIV-1。ヒトの免疫細胞に感染しその細胞を破壊して、後天的に免疫不全を発症させるウィルス。感染経路は性的接触・輸血(ウィンドウ・ピリオドで可能性はあるが極めてまれ)・母子感染。感染力は実はさほど強くなく、HIVキャリアと握手したり入浴したりといった日常生活で感染することはない。
HLAHuman Leukocyte Antigen=ヒト白血球抗原。白血球のほか、血小板や他の細胞にも存在する。臓器などの移植時に提供側と受け手側とのHLA適合度が移植の成否に大きく影響する。このため、組織適合性抗原・主要組織適合性複合体とも呼ばれる。
参考URL=http://www.hla.or.jp/about/index.html
HtHaematocrit=ヘマトクリット値を参照。
HTLV-ⅠHuman T-cell Lymphotropic virus type Ⅰ=ヒトT細胞性白血病ウィルス。感染経路は母乳・性的接触など。ATL(成人T細胞白血病)の原因ウィルス。西日本にキャリアが多い。
NATNucleic acid Amplification Test=核酸増幅検査のこと。サンプル中の遺伝子を数万倍以上に増幅させて検出する検査方法。NATにより、感染初期で血清学的検査では検出できなかった微量のウィルスも検出できるようになった。献血時にはHBV・HCV・HIVの3種のウィルス遺伝子についてNATがおこなわれており、輸血用血液の安全性向上に寄与している。
PLTPlatelet=血小板(濃度)を参照。
RBCRed Blood Cell=赤血球(濃度)を参照。
Rh式血液型血液の赤血球表面上にあるD抗原の有無によりRh陽性・陰性の2種に分類する(した)血液の型。日本の場合、Rh(-)の出現頻度は0.5%程度となっている。なお、この比率は他国では大きく異なる。Rhは、実験に使用されたアカゲザル(Rhesus monkey)に由来する。Rh系抗原にはD抗原の他、C・c・E・eの各抗原がある。
TPTotal protein=総蛋白のこと。血清中には、約7~8%の蛋白が含まれており、それらは100種類以上存在する。その主な成分は、70%のアルブミンと20%のγ-グロブリンであるが、その他にもリポ蛋白や凝固因子、補体などがある。血清総蛋白とは、これら血清中に含まれている蛋白の総称。
vCJDVariant Creutzfeldt-Jakob disease=変異型クロイツフェルト・ヤコブ病を参照。
WBCWhite Blood Cell=白血球(濃度)を参照。
γ(ガンマ)-GTPgamma-Glutamyl Transpeptidase=ガンマ-グルタミルアミノ基転移酵素。 肝、胆道、膵、腎などに多く含まれる酵素。閉塞性黄疸、肝炎、アルコール性肝障害などの病気の際に数値が上昇する。病気でなくても長期飲酒者では上昇することが多く、1ヶ月位禁酒するとある程度正常化する。

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あ行

アルブミン血清蛋白質のひとつ。血液中のタンパク質のうち60%程度をアルブミンが占める。病気などで栄養が悪くなると減少する。献血からつくられた血漿分画製剤アルブミンは、重度の熱傷・出血性ショックなどに使用される。
アルブミン対グロブリン比A/G血清蛋白のほとんどはアルブミン(A)とグロブリン(G)で占められており、その比率は健康な人では一定の範囲内にあるが、病気によってはその比率が変化(主として減少)してくる。
ウィルス単体では生存できず他生物内で増殖する、遺伝子とタンパク質より成る構造体。細菌よりかなり小さい。
ウィンドウ・ピリオドウィルスに感染してから、検査で検出できない空白期間のこと。ウィルスに感染していてもこの期間内だと検査ではわからない。NATが導入されてからHBV・HCV・HIVのウィンドウ・ピリオドは大幅に短縮されたが、理論上ゼロにはできない。
エイズ後天性免疫不全症候群。原因ウィルスはHIV。免疫(自分の体を細菌やウィルスから守るしくみ)が機能しなくなるため、ウィルスなどに感染すると重症となることが多い。
参考URL=http://api-net.jfap.or.jp/

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か行

肝炎肝臓が炎症を起こしている病気。ウィルス以外にも、アルコールやある種の薬物の使用も肝炎の原因となる。
キャリアウィルス学において、保因者。感染したウィルスを全て排除できず、体内に保っている状態。キャリアは将来的にウィルス性疾患を発病する場合がある。
黄色い血売血を頻繁に繰り返すと血液中の赤血球回復が追いつかず、赤血球数が減少して血液は血しょうが大部分となり、血液が黄色っぽくなる。これが「黄色い血の恐怖」という記事となり、売血から献血へ転換する契機の1つとなった。
供給医療機関へ輸血用血液や血漿分画製剤を届けること。
狂牛病牛海綿状脳症のこと。BSEともいわれる。牛が正常な姿勢が保てなくなる病気。原因はウィルスではなく、プリオンというタンパク質の1種だと考えられている。
参考URL=http://www.mhlw.go.jp/topics/0103/tp0308-1.html
凝固血液が固まること。凝固した血液はもとには戻らない。
グリコアルブミン過去2週間の血糖値が低い状態が続いていると低下し、高い状態が続いていると上昇する。糖尿病の検査のひとつで、糖尿病では標準値より上昇する。標準値範囲内でも、15.6%以上の場合は注意が必要。
血圧血液が血管内壁に与える圧力。心臓が収縮し血液が動脈に送られる時の血圧を最高血圧、心臓が拡張した時の血圧を最低血圧という。献血基準としての血圧は、最高血圧が90mmHg以上となっている。
血液型血球表面の抗原により血液を分類したもの。一般的には赤血球表面の抗原を指し、代表的なABO式・Rh式のほか、MN式、P式などがある。白血球にもHLAという血液型がある。
血液凝固因子血液が凝固するための因子(要素)。ある種のタンパク質やカルシウムイオンなど、12種存在することがわかっている。これらの因子が連続して作用することで血液は固まる。この反応を図式化したものは、あたかも滝(カスケード)が落ちるように見えることからカスケード反応と呼ばれる。
血液銀行血液センターの前身。赤十字の血液銀行と、民間資本による血液銀行が存在した。
血液サラサラ血液の粘性が低い状態を指す俗語。血中脂肪などが適正であると血液サラサラになるといわれるが、ヘマトクリット値が異常に低くても血液の粘性は低くなる(=サラサラになる)ため、血液サラサラ=健康と短絡的に解釈すべきではない。
血液新法「安全な血液製剤の安定供給の確保等に関する法律」のこと。「採血及び供血あつせん業取締法」が改正されたもの。平成14年7月に公布され、我が国の血液事業の法的根拠となった。
血管血液の通る管。全身の血管の長さを合わせると、約10万km(地球を2周半)もの長さになるといわれている。
血球血液中の細胞成分。主に赤血球・白血球・血小板を指す。
血しょう(血漿)血液の液体成分。一般に淡黄色。血中の約55%を占める。9割以上が水分で、アルブミン・グロブリン・血液凝固因子などのタンパク質を含む。赤血球などの細胞成分や栄養分・老廃物などを全身に運ぶ役割を担う。
血小板血液の細胞成分のひとつ。大きさは約2~3マイクロメートル(1マイクロメートル=0.001mm)。血管の損傷部分にとりつき、止血に関わる細胞成分。
血栓血管中にできる血液の塊。通常は血管損傷時の止血目的で形成され、止血後には血栓は溶解し消失する。血流が悪い状態が続いたり、食生活や加齢により血液成分が変化したりすることが原因で血栓が生じることがある。脳梗塞・エコノミークラス症候群(静脈血栓塞栓症)の原因となることがある。
血糖値血液中のグルコース濃度。献血での血液検査に血糖値検査は含まれていないため、献血しても血糖値は分からない。なお、血糖値はその日の食事や行動で大きく変動するため、空腹時血糖を一定の時間帯で測定しないと健康診断としての意味合いは薄い。
血友病先天的にある種の血液凝固因子の活性が低下あるいは欠如しているため、血液が凝固しにくく、持続性の出血を頻発する病気。伴性劣性の遺伝病のため、患者のほとんどは男性。第VIII(8)因子が少ない血友病Aと第IX(9)因子が少ない血友病Bがある。血友病Aの補充療法として献血からつくられるクロスエイトM(血漿分画製剤)が使われる。
参考URL=http://www.ritsumei.ac.jp/acd/gr/gsce/d/h001001.htm
献血無償で自身の血液を提供すること。全ての成分を献血する「全血献血(400mL献血・200mL献血)」と、特定の成分だけを献血する「成分献血(血小板成分献血・血しょう成分献血)」がある。
けんけつちゃん平成17年に誕生した、厚生労働省の献血キャラクター(妖精)。血液が少なくなると耳が小さくなる。
献血カード献血手帳にかわって平成18年10月1日より全国導入された、献血時に発行される磁気カード(運転免許証と同じサイズ)。次回献血可能日がカード裏面に印字される。なお、カード内の情報は暗号化されている。
献血手帳献血回数などを記録する手帳。平成18年に現在の献血カードが導入された。はじまりは昭和27年の「供血感謝のしるし」。その後「奉仕供血手帳」となり「献血手帳」となった。献血手帳を持っていれば優先的に献血由来の輸血が受けられる優先条項があったが、売血の減少や、ある程度記録がたまると献血しなくなる、また、患者家族が献血手帳集めに奔走するのに目をつけた献血手帳の売買などがあり、廃止された。また、「預血手帳(預血量・払出量欄があった)」というものもあった。
検体保管日本赤十字社では、ウィンドウ・ピリオドに献血された血液の使用による輸血後感染症などの輸血副作用における原因調査ができるよう、また、その感染拡大を防止する対策としての遡及調査(ルック・バック)ができるよう全献血者の血液の一部を10年間冷凍保管している。これだけ長期間にわたり全ての献血者の検体を保管しているのは世界でも例がない。
鍵と鍵穴の関係1つの抗体は1つの抗原専用につくられ、その抗原にしか反応しない原則をさす言葉。
抗凝固剤血液は、採血したままでは凝固してしまい輸血や検査に使用できない。血液が凝固するのを防ぐために添加する薬剤を抗凝固剤という。代表的な例としては、カルシウムイオンを中和して凝固の進行を止めるEDTA等が用いられている。
抗原体内に侵入したときに「抗体」を作らせる細菌やウィルスなどの異物のこと。
抗体「抗原」に対し、生体内でつくられるタンパク質(免疫グロブリン)のこと。この抗原・抗体反応も「免疫」の1つである。
骨髄骨の中心部にある組織で、血液(のもととなる造血幹細胞)が作られる場所。
骨髄移植白血病などの患者に、健康な提供者(ドナー)から採取した骨髄液を静脈から輸注する治療法。「骨髄」という音の響きからか、太い神経がある「脊髄(背骨)」を削ったり、移植したりするものという誤解が多い。
骨髄バンク親族にドナー候補がいない白血病などの患者救済のため、ドナーを広く募り、非血縁での骨髄移植を可能にする仕組み。
参考URL=http://www.jmdp.or.jp/
コレステロール血清脂質の一つで、一般に脂肪の多い食事を続けていると上昇する。肝臓などで作られ、肝、胆道、腎、甲状腺の病気でその値が上下することがある。血清コレステロールが多くなると動脈硬化を起こしやすいとされている。

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さ行

採血針採血するための針。献血に用いる採血針は他のものと比べて太めだが、これは献血中に血液が針内で固まってしまったり、比較的大きい細胞である赤血球が細い管を通過する際に壊れてしまうのを防いだりする意味がある。
さい帯へその緒のこと。さい(臍)は、へその意。
さい帯血さい帯(及び胎盤)中にある新生児の血液。さい帯血中には造血幹細胞が多く含まれている。
さい帯血バンク健康なドナー(妊産婦)から提供されたさい帯血を処理して凍結保管し希望する患者に提供する組織。公的バンクは日本では6箇所(2014年12月現在)。
参考URL=https://www.bs.jrc.or.jp/bmdc/
自己血輸血自分の血液を自分に輸血すること。ウィルス感染などの観点から注目されている。予定された手術などでおこなわれる。あらかじめ血液を採血しておく貯血式、手術時に出血した血液を回収する回収式などがある。
参考URL=http://www.jsat.jp/
シャーガス病中南米地域に流行地をもつサシガメ(昆虫)が原虫トリパノソーマ・クルージを媒介することにより感染する病気。輸血により感染する可能性が否定できない。
参考URL=http://www.jrc.or.jp/activity/blood/news/121015_001782.html
参考URL=http://www.jrc.or.jp/activity/blood/news/150421_003547.html
初流血除去献血時に針を刺した後、最初の25mL程度の血液を輸血用とせずに検査用検体とすること。ポピドンヨード等による消毒を十分に行っても、毛穴の深部まで完全に消毒することは困難であり、採血時に皮膚常在菌や皮膚片が混入したことが原因と見られる輸血用血液の細菌汚染事例が数例報告されている。これを防止するため、平成18年度より導入された。
成分献血成分採血装置というコンピュータ制御された機器を用いて、血小板や血しょうを献血し、赤血球などは献血者に返す献血方法。
成分輸血患者さんの必要な成分のみを輸血すること。以前は献血血液をそのまま輸血することが多くありましたが、現在は成分輸血が99%以上と主流となっています。成分輸血には(1)不要な成分を輸血しなくてすむ(2)分けた成分を別々の患者さんに使用できる という利点があります。
循環血液量体内の血管内を循環している血液総量のこと。おおよそ体重の13分の1といわれる。
赤十字死と苦痛に対して闘う、人道を基本理念とした世界的非政府組織(NGO)。1つの国に1つの赤十字と決められており、日本においては日本赤十字社。日本赤十字社は日本で唯一認可されている採血事業者として、献血の受入をおこなっている。
赤血球血液の細胞成分のひとつ。大きさは約8マイクロメートル(1マイクロメートル=0.001mm)。肺から取り入れた酸素をヘモグロビンに結合させて全身に運ぶ。
造血幹細胞骨髄やさい帯血中に多く含まれる、血液のもととなる細胞。造血幹細胞が分化して赤血球・白血球・血小板などになる。白血病などの治療に用いられる。

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た行

ちーぴっと平成17年に誕生した、広島県赤十字血液センターのマスコットキャラクター。手に持っているハートは献血してくれた人の温かい心。
ドナー移植医療における骨髄・臓器・血液の提供者。

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は行

売血血液を売って金銭を得る行為。昭和20年代は輸血用血液の需要増加に伴い、民間血液銀行が多く、供血者から血液を「買う」のがあたりまえだった。低所得者や暴力団に関係する職業的売血者は頻繁な売血により健康を害し、また、その血液による輸血後肝炎も数多く発症し、大きな社会問題となった。これを受け昭和39年に輸血用血液を献血で確保する閣議決定がなされ、売血は激減。昭和43年には売血は国内から姿を消した。
梅毒スピロヘータの一種である梅毒トレポネーマの感染によって起こる性病。
白血球血液の細胞成分のひとつ。大きさは約6~14マイクロメートル(1マイクロメートル=0.001mm)。リンパ球、単球、顆粒球などがある。生体の自己防衛(免疫・アレルギー反応など)を担当する細胞。
白血病骨髄で未成熟な白血球が異常に産生され、正常な血球(赤血球・白血球・血小板)産生が阻害される病気。病名は多数の白血球のため血液が白っぽくなることに由来する。
参考URL=http://www.jalsg.jp/
比重血液比重。水の重さを1としたときの血液の重さ。鉄分が不足すると比重が軽くなることがある。
ヒトパルボウイルスB19伝染性紅斑(通称:りんご病)の原因ウィルスで、ほとんどの人が一生のうちに感染する。不顕性感染(症状がでない)が多く、症状があっても軽いことが多い。
自然界に存在するとても小さなウィルスで、経口感染、飛沫感染や輸血による感染がある。
日和見感染健康な人では問題とならない病原体(真菌・ウィルスなど)が、老齢や白血病・エイズ患者など免疫機能が著しく低下している人に感染すること。免疫機能が低下しているため感染しやすく、治療が難しい場合がある。
貧血血液中の赤血球数の減少や、赤血球の酸素運搬能力不足などで、体内への酸素運搬が十分でない状態。たちくらみなどの症状がある。食生活で改善するものから、治療が必要な貧血まで人により様々である。
不規則抗体赤血球に対する抗体のうち、ABO式血液型にしたがって規則的に抗体をもっている抗A・抗B抗体以外の抗体のこと。
プリオンタンパク質のひとつ。正常なものは哺乳類から酵母まで広く存在する。異常化したプリオンは感染性を持ち、BSE、vCJDなどの原因とみられている。
ヘマトクリット値一定の血液量に対する赤血球の割合(容積)をパーセントで表したもの。ヘマトクリット値が異常に低い(赤血球が少ない・小さい)と、貧血などの疑いが、逆に異常に高いと、赤血球増多症などの疑いがある。
ヘモグロビン赤血球中に含まれる酸素運搬体(タンパク質)。鉄イオンが存在するため赤い(血液が赤いのはこのためである)。
ヘモシアニンカニやイカの血液中に含まれる酸素運搬体。鉄の変わりに銅が使われている。このため、カニやイカの血液は青い(緑青が青いのと同じ理由。)
変異型クロイツフェルト・ヤコブ病神経難病の1つ。異常プリオンが原因と考えられている。狂牛病の牛の脳や脊髄などが食用になったことと因果関係があるのではないかとする説が有力。現時点では、輸血により感染する可能性が否定できない。
参考URL=http://www.mhlw.go.jp/qa/kenkou/vcjd/index.html
ポビドンヨード献血時に用いられる茶褐色の消毒薬。殺菌作用が優れているため、皮膚消毒やうがい薬として一般的に使用されている。1969年、宇宙船アポロ11号が人類初の月面着陸を終えて帰還した際、機体表面の消毒に使われた(未知の病原体が機体表面に付着していた場合の汚染防止措置)というエピソードを持つ。

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ま行

まれな血液型赤血球の血液型でおおむね1%以下の出現頻度のものをいう(一般的なRhマイナスはこれに含まない)。ボンベイ・ダフィなど。まれな血液型の人が輸血を必要とする場合に備え、まれな血液が献血されると、赤血球が壊れないように処理し凍結して-80℃で保存することが多い。
免疫生体内に侵入してくる異物を排除しようとする働き。体液性免疫と細胞性免疫がある。アレルギーも体液性免疫のはたらきによる。
免疫グロブリン抗体のこと。構造の違いによりIgA、IgD、IgE、IgG、IgMの5種に分けられる。

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や行

輸血輸血用血液を静脈から輸注すること。悪性新生物(がん)患者にもっとも多く使われている。
預血あらかじめ健康なときに血液銀行に血液を預けておき(実際には血液そのものではなく、預血手帳に血液量が記録された)、本人や家族に輸血が必要となった場合に記録の分だけ血液の提供が受けられる仕組み。現在は預血制度はなく、必要な場合には献血手帳などがなくても問題なく輸血が受けられる。

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ら行

リンパ球白血球の1つで免疫に関与する。抗体を産生するB細胞と、調節などを担うT細胞がある。リンパ球は輸血後GVHDの原因といわれている。
レシピエント移植医療における骨髄・臓器・血液の提供を受ける患者。

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わ行

ワクチン感染症予防のため接種する、あらかじめ無毒化・弱毒化した抗原を含む製剤のこと。インフルエンザワクチンなどが有名。

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