私の右腕に今も残っているのは献血痕。よくここまで頑張れたなぁ、と私は細い腕を労う。2年半前の誕生日を前にした6月17日の血漿献血が最後だった。209回の回数は、その証しとして献血カードにも記されている。記念にと最後の献血に立ち会ってくださった看護師さんも快く私のスマホのカメラに収まってくださった。
新型コロナウイルスが猛威を振るってから献血者がより少なくなった、といつも看護師さんが嘆いていた。献血に応じる方が少なくなった上に私のような回数が多かった方も年齢制限の壁には抗えず、若年層を含む方々に委ねるしか方法はない。事はそう簡単には進まないのが現実だ。
献血に頼らない方法として素人考えで思い浮かぶのは、人工血液だ。研究者の懸命な努力によって研究されてはいるものの、その実用化となればかなりの時間を要するだろう。人工血液が開発されたとしても体内の拒絶反応もまた研究者の厳しいハードルとして立ちはだかる。
やはり人からの献血が最も頼られ、必要としている方々の命を救うことに繋がる。献血未経験者の皆さん、是非、献血ルームの扉を開けてほしい。また、街中で献血車が駐車しているのを見かけたら献血のその一歩を踏み出してほしい。私が今まで出会った係の方や看護師さんの対応は素晴らしかったことも記しておきたい。
献血は、協力者の善意で成り立っている、私は今でもそう思っている。
中平 彰勅 様より



