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〈血液センターだより〉ドライアイスと血液のはなし

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こんにちは!

今回の<血液センターだより>は、供給部門よりお届けします。

突然ですが、皆様「ドライアイス」という物質をご存知でしょうか?

ドライアイスとは二酸化炭素を急激に冷して個体にしたもので、最大でマイナス80度近くにもなる非常に冷たい物質です。

その特徴から、食料品の輸送の際、鮮度を保つための保冷剤として多く使用されており、身近なところではケーキやアイスクリームの持ち帰り用の容器に入っていたりします。

また、溶ける(気化する)際の冷気が白い煙に見えるため、結婚式の演出などにも用いられています。(新郎・新婦さんが登場する際のアレです!)

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そんなドライアイスですが、血液センターでは輸血用血液の供給にも役立てられています!それが「血漿製剤」の輸送の時です。

血漿製剤(読み方:けっしょうせいざい)は日本赤十字社が全国の医療機関へお届けしている輸血用血液製剤の一つで、外科手術や出血傾向のある患者様の治療で使われることの多い血液製剤です。

島根県内の各医療機関でも、主に心臓の手術や外傷治療、産婦人科(大量に出血された妊婦さん)等での使用を目的として使用されています。

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しかし、血漿製剤を医療機関へお届けする際、品質を守るためにマイナス20度以下の冷凍状態で持ち運ぶ必要があります。(患者さんが輸血を受ける直前に医療機関で溶かされます)

そこで当センターでは医療機関へ血漿製剤をお届けする際、専用の輸送バッグの中に「ドライアイス」を入れています。

ドライアイスの冷気の効果でマイナス20度以下の冷凍状態をつくり、血漿製剤を凍らせた状態で(品質を保ったまま)持ち運ぶことが可能になります。

いかがでしたでしょうか。普段の生活の中でドライアイスが使われているのを見かけたら、輸血用血液の事も思い出していただけると幸いです。また、輸血用血液はすべて皆様にご協力いただく献血により作られています。引き続き、患者様の命を救う献血活動へのご理解とご協力をお願いいたします。

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