本年4月1日より、東北ブロック血液センター所長に就任した柴崎から皆様にご挨拶申し上げます。
日本赤十字社東北ブロック血液センター 所長
柴崎 至 (しばさき いたる)
この度、青森県赤十字血液センターから転任した柴崎です。
青森県には6、7年間"特A米"を取得しているおいしいお米があります。それは、「青天の霹靂」といいます。今回、東北ブロック血液センターの所長となることが決まった時、まさにそのような心境でした。外科医として臨床に携わっておりましたが、その頃から患者さんに寄り添い、現場で地を這うような仕事が、私には向いていると思っていました。
これまで青森県赤十字血液センターの所長として、血液事業の現場に携わってまいりました。まだまだ青森でやり残したこともございますが、やるべきことだけはしっかりやっていこうと、覚悟を決めてやってまいりました。
私はいつも心がけていることがあります。それは、物事を決めるときなどは、まず原点に返る、目的・信念などを明確にする。そしてそれを実行するための判断材料として、公正公平なる情報を集める。その上で、適正かつ柔軟に決断するよう心がけております。そのために、幅広く理解を深めてしっかり判断するように努めております。
また、前中川所長が常日頃からおっしゃっていた「安全・安心な血液を安定的にお届けする。」という言葉。このために我々は、働いていると思います。抗生剤や抗がん剤は所謂"根治的治療"ですが、輸血療法は根治的治療ではありません。しかし、輸血療法がなかったら、命を繋げることができない患者さんが多く溢れてしまいます。この仕事に誇りをもって、一緒に働く仲間と共に血液事業の発展に邁進してまいります。