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所長コラム

所長コラム(令和2年10月)

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予約の話
 

 10月も半ばを過ぎ寒くなりましたが、伸びた髪が見苦しいので床屋に行きました。概ね6週間ごとに行きます。世の男性はどのくらいかとネットで見てみると1~2月に1回程度とありましたので平均的です。
 ハサミの音を聞きつつ思い起こせば、血液センター着任前も、気持ちを新たにとカットしました。あれから半年、慣れない仕事と新型コロナウイルスでバタバタして、気づいてみるともう年末が近づいています。次のカットはいつかと6週を数えてみると、これはまずい。このペースでは正月松の内になってしまう。ということで、いつもは直前のLINE予約なのですが、この日はカットの後に、次回と次々回を5週間隔に詰めて年末になるように調整し、早々に2回分予約して床屋(失礼、本当は若向きの美容室です)を後にしました。これで年末の準備が一つ出来ました。
 さて、世は予約の時代、特にネット予約の時代です。映画館、新幹線、飛行機、ホテル、さらにはミュージカルの座席等々、何でも予約です。ミュージカルに関しては10年以上前の旅行準備で、ブロードウェイの有名な演目の、前から3列目くらいの席をネットを駆使してお値打ちに手に入れ、意気揚々と乗り込みました。しかし劇場では時差ボケで知らぬ間に記憶をなくし、騒がしさで気づいたときにはエンディングでした。これに懲りて以後の旅行では芸術系は極力避けています。
 さてまた前置きが長くなりましたが、すでにご存じの方も多いかとも思いますが、最近は献血もネット予約できます。ただし初回は予約できません。献血していただいた折に、『ラブラッド』という日本赤十字社のWeb会員サイトに登録いただくと、従来はハガキで送っていた肝機能など検査データがWeb画面でみられるようになります。さらに、登録いただいたメールアドレス、もしくは連携したLINEに、献血可能時期のお知らせが届きます。お知らせのリンクから『ラブラッド』にログインいただき、ご希望の献血ルーム、日時、献血種類などが予約できるようになっています。「なっています」と簡単に言いましたが、実はパソコン苦手の私には、ここまでが結構大変でした。ただし、いったん登録してしまえば、再度ログインする時はスマホが覚えているので便利になったものです。スマホ画面の前で数秒間神妙な顔をしていれば、勝手に自分の専用画面にたどり着きます(注:機種によるかも知れません)。何と言っても10桁の献血者コードは毎回入れる気にはならず、パスワードはいつも忘れてしまいます。
 という訳で、私もLINEの連絡を受け通算4回目になる献血の予約を入れてみました。IT世代の皆様なら簡単に、普通の皆様ならちょっとの手間で『ラブラッド』登録いただけると思います。よろしければ献血予約も試みてください。今が盛りのGo To TravelやGo To Eatには遠く及びませんが、献血として許容される範囲でポイントなどあります。
 旅は予約や計画でガチガチより、行き当たりばったりの偶然にロマンを感じる、と嘯(うそぶ)いてみたい気もしますが、実際のところは、予約なしで行く旅行は、「何処行こう」、「あそこ行きたかった」などと言っている間に終わり、後悔と罵倒となることが予想されるので、やはり予約は大事です。

  

岐阜県赤十字血液センター

所長 髙橋 健

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