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所長コラム

所長コラム(令和5年3月)

『岐阜献血ルーム アクティブG』オープン

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2023年3月22日『岐阜献血ルームアクティブG』がオープンしました。今回はそれにまつわる話です。


『新岐阜献血ルーム』から新しいルームへの移転の企画が立ち上がったのは2020年5月です。最初は漠然とした希望程度でしたが、センター内の検討を経て具体的な計画となりました。かといって移転先は決まっていませんでした。岐阜県赤十字血液センターでは『新岐阜献血ルーム』と『あかなべルーム』の2つの献血ルームを運用してきました。岐阜県は都道府県面積順位第7位の広い県なのに、この2つのルームは3kmしか離れていません。県内各地の献血者に献血ルームに来ていただくには2つは離れたところにあった方が良いとも考えられるため離れた場所への移転も検討しました。しかし、県内の人口分布と人の流れ、そして自動車を利用しない学生さんなど若年層のアクセスを考えるとやはり岐阜駅周辺との結論となりました。駅近隣で候補地を探し、ここはどうか、あそこはどうかと逡巡(しゅんじゅん)し決めかねていたところに、突然現れた候補地が今回の移転先です。


この場所と決めて、設計、内装デザイン、工事等々を経て竣工。献血ベッドや機材などの慌ただしい引っ越しの後、開所に至りました。企画立ち上げから約3年、長いようで、振り返ればあっという間でした。

 そして迎えた開所式当日、古田肇岐阜県知事(日本赤十字社岐阜県支部長)、柴橋正直岐阜市長をはじめとして来賓の皆様によるテープカット(写真)が行われました。


ホストとしてテープカットに参加した私(右端)はいささか緊張しております。と言いますのも、テープカットが初めてということだけではなく、私以外の方々は司会者の「さあ、テープカットです。」の発声に合わせてリボンとリボンの間1か所にハサミを入れるのですが私だけは違うからです。列の左端の私には、「まず、他の方々と同じようにリボンとリボンの間にハサミを入れ、間髪をおかず、リボンの左側にもハサミを入れてください。」そうしないといつまでもカットされないままのリボンを引っ張っていることになりますと進行担当から指示を受けていたからです。


 司会者の声と高らかに響く音楽の中、他の方々1回の間に素早く2回ハサミを入れねばと集中していたのですが、結論から言えば当たり前だけれど全く緊張も集中もする必要はなかった訳で、かなり重さのある金色に輝くハサミはテープに軽く当てただけで切れ味鮮やか、リボンの右側、続いて左側のテープをカットしました。


こうして『岐阜献血ルームアクティブG』がスタートしました。JR岐阜駅の3F改札口から1分以内の場所にあり、試しに改札を出た時に息を止めてみたら、止めたままでルームに辿り着けました。



 午後から始まった初日の献血には、多くのプレスに取材に来ていただけました。写真は記者、カメラ、マイクの3人に囲まれたアクティブGルーム第1号の献血ドナーさんです。この日のために会社に休暇申請して午前中からルーム前に来られ、195回目となる献血をしていただきました。しかし夕方のニュースを観ておりましたが、残念ながら写られなかったようです。TVでは別のドナーさんが話しておられました。「今日が200回目の献血です」が決め手であったようです。という訳で(?)TVには及びませんがここに上げさせていただきます。ありがとうございました。



 皆様、『岐阜献血ルームアクティブG』よろしくお願いいたします。


岐阜県赤十字血液センター 所長 高橋 健

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