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所長コラム

所長コラム(令和3年7月)

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中津川青年会議所

中津川青年会議所が活動の一環として献血を取り上げてくれることとなり、梅雨が明けた7月下旬、岐阜から高速で約1時間半の中津川の研修会に参加しました。

古い話になってしまうので読者のほとんどはご存じないかと思いますが、中津川と言えば、日本の野外ライブの草分けと言われる、全日本フォークジャンボリー(別名 中津川フォークジャンボリー)が1969年から3年間開催された地です。私が思春期を迎え音楽に目覚めた時期(ギャッ!)はその数年後なので、その時、フォークジャンボリーを直接経験した方がおられるなら、もう献血を卒業される時期の60歳後半以上の皆様となります。

中津川には、このように、新しいことに取り組む若者文化が根付いているのでしょうか。今回、この地で青年会議所の皆様が、献血を盛り立てる企画を立ててくれました。

さて、その企画は、3段ロケットのような構成になっています。

その第1段が今回です。まず、血液センターの私が、青年会議所のメンバーに向けて、献血の現状、特に若年者の献血が低下していることをお話しし、それを踏まえて、青年会議所の皆様の中で議論を深めていただきました。

以前の私がそうであったように(所長コラム2020年5月)、会議所メンバーの中にも注射針が怖い人がおられましたが、果たして、そんなメンバーも含めて献血したい、献血しても良いという気持ちになっていただけたでしょうか??

この第1段がポシャると、第2段に続かない、重要な研修会だった訳です。

第2段は8月に予定されています。この時は、青年会議所の皆様が、地元の高校生を対象として献血セミナーを開催します。普通、献血セミナーと言いますと、我々血液センタースタッフが講師となり行うことが多いのですが、今回は、青年会議所の皆様が、ご自分達が理解したことを基に、高校生に語り掛ける企画です。ある意味画期的な企画と思います。

そして、この綿密な作戦のまとめとして第3段、9月に、献血バスを配置して高校生を中心とした献血が開催されます。果たしてどのような結果となるのでしょうか。

献血をいただく赤十字としては、この新しい取り組みはとてもありがたく、また、結果に興味が持たれます。そしてもし、今年の企画が宇宙に届かなかったとしても、ぜひ我々と共に次につないでいただくことを希望します。

中津川と言えば栗、秋には栗きんとんをはじめとする栗の銘菓が町中にあふれかえります。9月の献血もきっとそのようになることを期待しつつ、中津川青年会議所のメンバーに交じって(折角なので、一瞬、息を止めて皆でマスクを外して)、気勢を上げてみました。

青い空と夏の雲と青い山並みの中で、少しだけ若返った気持ちがしました。

  

岐阜県赤十字血液センター

所長 髙橋 健

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