血液センターの年越し(2022-2023)
私が昼に近くのドラッグストアへ食事の調達に行くことは前にも書いたことがありますが、今日も行ってきました。
血液センターは岐阜市の中心から少し外れているので、道路を行き交う自動車は多いけれど歩いている人はあまりいません。そして今日は遠回りして郵便局にも寄って来たので、周りが田や畑で車があまり通らない側道を歩いてきました。
今年夏ころでしょうか、人と2mの距離が保たれれば『屋外では季節を問わず、マスクの着用は原則不要です』となりました。それでも結構、外でもマスクを着けている方が多いように思いますが、ここは2mどころか周りには誰もいないので、清々しい空気を胸いっぱいにと、マスクを外して歩きました。
ところが12月も下旬、ここにきて急に寒くなった外気に頬をさらして歩くのは・・・・・寒い! 鼻水が垂れそうです。
思わずマスクを着けたくなりました。この3年間近くずっとマスクの保護下にあったので、私の頬と鼻の粘膜はすっかり軟弱になってしまったのでしょうか?これからがもっと厳しい寒さの時期になります。その寒さの中、献血バスで献血していただく献血者の皆様や、屋外で頑張るスタッフからは、このくらいで寒い云々言っていては叱られそうですが、実はこの寒さ、私には少し楽しみでもあります。と言うか、正しくは、その先にあるものが楽しみです
この寒さトンネルを抜けた先、来春3月22日、岐阜県赤十字血液センターでは、皆様に約25年に渡りお世話になりました『新岐阜献血ルーム』を移転し、JR岐阜駅アクティブGの2階に、『岐阜献血ルーム アクティブG』をオープンします(新ルームエントランス予想図
献血の大きな課題は若年層の献血の減少ですが、『新岐阜献血ルーム』では高校生をはじめとする若年層の皆さんも多く献血してくれました(コラム2021年8月)。新しい『岐阜献血ルーム アクティブG』では、それを受け継ぎ、さらに一層若者が参加しやすいルームを目指しています。もちろん、それとともに、気持ちが若い、昔若者だった皆さんにも来ていただきやすいところと信じます。
オープンの暁には、本当にそんな場所になっているか確かめに是非お越しください。
只、すんなりと春にはなりません。これからの寒い時期、血管が細い献血者の方にはさらに出にくくなってご苦労をおかけしますが、血液を待っている患者さんが少なくなることはありません。献血をいただき、そして届けるために、血液センターでは石油ストーブ持参で献血バスが各地に伺います。『あかなべ献血ルーム』と、そして、最後の冬となる『新岐阜献血ルーム』では、温かい飲み物を揃えてスタッフが皆様をお待ちしております。引き続きのご協力をよろしくお願いいたします。
来る2023年、兎年が、良い年でありますように。
岐阜県赤十字血液センター 所長 髙橋 健