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所長コラム

所長コラム(令和6年12月)

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【看護学生の実習 2024年の終わりに】

2024年12月に行われた岐阜保健大学の看護学科1年の血液センター実習を紹介します。

  

今まで、医学生の実習は行ってきましたが、看護学生は今年度が初めての試みでした。人数の関係で一度に全員は無理なので、午前と午後に分かれて各々15~18名が血液センターに来ました。

  

実習内容は、①まず初めに私の献血の話、②次に、献血呼び掛けのメッセージを発してくれた京都の学生さんの動画視聴、③供給の血液保管の見学(冷蔵庫、冷凍庫)、④献血バスの内部の見学、と続き、その後、約3km離れたJR岐阜駅の『岐阜献血ルーム アクティブG』に移動して、⑤献血参加あるいは見学、⑥JR駅前で献血の呼びかけ、以上の一連としました。

  

1枚目の写真は④献血バス車内見学です。2枚目は⑥JR岐阜駅前の様子です。これだけの人数の学生が揃って献血の呼びかけをしてくれると若い力の頼もしさを感じます。

  

後日、担当の先生から、学生達の感想が届きました。多く上げられていた項目は、②若い患者さんからのメッセージ、③冷凍庫の寒さと貯蔵のこと、⑤献血に参加したこと、などでした。私としてはやはり気になるので丹念に探してみると、①についてのコメントもしっかりと見つけられました(ホッ)。

ただし、今回の実習においての私の立ち位置は、コンサートなら前座、剣道なら先鋒、全体がうまく行くきっかけとなれば良いわけで、結果として多くの学生さんが初めての献血にも参加してくれたことは嬉しい限りでした。

  

いただいた感想の中から一つ紹介します。

『献血を今日初めてやった。非常に怖く、不安で看護師さんが「無理だったらやめていいよ」「痛かったら言ってね」と私が安心できるように声を掛けてくれた。針が刺さった時は痛かったが無事に終わることができた。』そして、『これから献血をして1人でも多くの人の助けになれるよう』と続きます。

実習を行った甲斐があったと思えました。

そして1年後の安請け合いではないですが、来年度も実施が決まりました。

  

さて、暑かった夏に岐阜県で第60回献血運動推進全国大会が開催された2024年も終わろうとしています。 献血にご協力、ご支援いただきました皆様には深く感謝申し上げます。

『全国大会、その先へ』を合言葉に、2025年も我々は、今の血液の維持、そして未来の血液を支える若い人たちの献血参加に向けて様々な取り組みを考えております。

うまくいかないこともしばしばですが、とにかくやってみないと始まりません。

  

引き続きお付き合いの程、よろしくお願いいたします。

  

皆様、良いお年をお迎えください。

    岐阜県赤十字血液センター 所長 髙橋 健

  

 

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