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<血液センターだより>キャリブレーションについて

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みなさん、こんにちは!

今回の<血液センターだより>では、品質情報課より「キャリブレーション(校正)」について紹介いたします。

 

 キャリブレーション(校正)とは使用する計器(温度計、照度計など)の表す値と、「標準器」の表す値との誤差を求める(真の値との関係性を求める)ことをいいます。

 では、なぜキャリブレーションが必要となるのか。

 例えば、バリデーション(バリデーションについての紹介記事はこちら)で冷蔵庫や冷凍庫の温度を測定する際に温度計(下の写真)を使用しますが、この温度計で表示された温度は本当に正確な温度なのでしょうか。

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 どうすれば正確な温度を測定できるのか。ここで登場するのが標準器の表す値との誤差です。

 国家標準・国際標準として定められた標準器を一次標準として、一次標準で校正された測定器を二次標準、二次標準で校正された測定器を三次標準...というように校正は繰り返されます。校正の連鎖の先に使用する温度計があれば、その温度計は国家標準・国際標準に繋がる経路が確立されていると言えます。

 正確に校正された温度計①を「標準温度計」とし、実際に業務で使用する温度計②とともに先に挙げた例のとおり冷蔵庫内の温度を測定したとします。標準温度計(温度計①)が4.0℃を表示したのに対して、温度計②が4.2℃を表示した場合、この業務で使用する温度計②は標準温度計(温度計①)より「0.2℃高く表示している」ことが分かります。つまり、この温度計②で測った温度に0.2℃マイナスをすれば正確な温度(真の値)を求めることができます。

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 このように、キャリブレーション(校正)した温度計を使用することで、バリデーションを実施するときに正確な温度を記録することができるようになります。

 バリデーションと同じく、定期的なキャリブレーションの実施も血液製剤の保管・管理等に欠かせない作業となっております。

 血液センターはこれからも血液製剤の適切な保管・管理等に努めてまいります。

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