●HLAとは。 「血液型」(ABO式、Rh式等)とは一般的に赤血球の血液型をいいます。 白血球や血小板にも同じように血液型があり、これを「HLA(エッチエルエー)」と呼んでいます。 HLA(Human Leucocyte Antigen)とは、日本語で「ヒト白血球抗原」と訳されており、誰でもが持っています。 自分と他者を識別するという大事な機能を持つ抗原で、体を構成している細胞一つひとつにも存在しています。 ● HLAの適合した血液の必要性 HLA抗原を大きく分けると、A座・C座・B座とD領域(DR・DQ・DP)があり、 各人がそれぞれの座に2つの型を持っています。 輸血に関係する型は、A、C、B座でこれらの適合率は数百人~数万人に一人といわれています。 血小板を繰り返して輸血を続けると、血小板上にあるHLAに対する抗体ができて 輸血された血小板がこわされて効果があがらなくなることがあります。 このような患者さんにはHLAを適合させた血小板(HLA適合血小板)が必要となります。 ● 献血協力のお願い 血液センターでは医療機関からこのようなHLA適合血小板の要請があった場合、 献血した方の中から適合する人をさがし、ご協力をお願いしています。 輸血に必要な血液はすべて、健康な方々による献血により支えられています。 ※HLA型については、お教えしておりませんのでご了承ください。