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所長コラム

所長コラム(令和3年2月)

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ランキング? 2月に思うこと
  

 都道府県ランキングというものがあります。ネット情報(*)によると、例えば、最下位が茨城県から栃木県に替わってTVでも話題となった『都道府県魅力度ランキング2020』などです。ちなみにこのランキングの1位は北海道で、我が岐阜県は42位。その他にも色々なランキングがあります。『「生活満足度」が高い都道府県ランキング2020』では、1位が沖縄県、岐阜県は27位です。『悩みのない人が多い都道府県ランキング』では、1位が埼玉県、岐阜県は26位。なお、このランキングで宮崎県は最下位47位なのですが、別の『「幸福度」ランキング』では宮崎県が1位です。「悩みが多いのに幸せ」とは如何にと思いますが、ここではそれには触れないことにして、この「幸福度」ランキングでは岐阜県は16位。徐々にランクが上がってきました。岐阜県は魅力には欠けるけれど幸せとのこと。おとなしい、保守的と言われる県民性を反映しているのでしょうか。

 さて、献血でも様々なデータが報告されています。決してランキングではないのですが都道府県順位も分かります。令和元年度の統計から一部ご紹介します。

 まず、一体どれくらいの割合の人が献血されているか(献血率)をみてみると、献血可能年齢(16歳~69歳)の人口に対する献血者数(延べ数)の割合は全国平均で5.8%です。ざっと20人に1人が献血に協力いただいていることになります。都道府県別では最高は北海道の7.3%。北海道は国内でいち早く血液事業に取り組まれた歴史があるところで、意識の高さが感じられます。最低値は4.6%ですが、我が岐阜県は5.1%、42位です。

 近年は若年者の献血減少が課題となっていますので、献血率を年齢層別にみてみると、16~19歳では、全国平均5.5%、最高は11.9%(栃木県)、岐阜県は4.1%(40位)。20~29歳では、全国平均5.7%、最高は8.5%(秋田県)、岐阜県は4.2%(45位)です。このように岐阜県の献血率順位は低いところにあります。

 次に、1台の献血バスが企業や学校、あるいはショッピングモールなどで1日にいただく献血者数をみると、全国平均は46.5人、都道府県別では57.7~40.6人の範囲にあります。ここでも岐阜県は41.9人(43位)の状況でした。

 この献血者数については、このコラム(令和2年4月)のおかげ(?)で自分の拙さを忘れずにいられます。私は4月の"良く晴れた春の朝にあのバスに朝積み込まれた献血バッグが少しでも多くの善意の血液を積み帰って来ることを願いつつ、窓から交差点を左折して南下して行くバスを見送っておりました"が、結果としてこの月のバス1台の平均献血者数は32.1人、全国順位は47位でした。

 さて、2月は、今年度を振り返り次年度の献血計画を立てる時期です。センター内でも検討を行いますが、県庁主催で外部の関係各位による岐阜県献血推進協議会が開催されました。このようなこともあり、今回は献血に関するデータを紹介させていただきました。

 何と言っても"伸びしろ"だけは十分にあります。どうしたら『献血の魅力度』を上げられるか。新しい1年に向けてよろしくお願いいたします。

(*)出典:ブランド総合研究所 ダイヤモンド・セレクト編集部

 写真は現在の岐阜県赤十字血液センターが1983年に竣工したときの記念メダルです。なお、本文と直接の関連はありません。

  

岐阜県赤十字血液センター

所長 髙橋 健

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