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所長挨拶

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平素は、皆様に献血のご協力をいただき大変感謝申し上げます。私は、令和3年4月から熊本県赤十字血液センター所長に就任し、3年が経過しました。長年、熊本大学病院の血液内科と輸血・細胞治療部に所属し、血液製剤を使用する立場から、反対に供給する立場にかわり、改めて不足することなく供給していく困難さを知りましたが、献血者の皆様、献血推進団体や行政の皆様、医療機関の皆様のご協力で、血液事業は順調に推移しているものと思います。

全国で献血Web会員サービス『ラブラッド』アプリが導入されて1年半以上経過しましたが、熊本県でもあらかじめ献血日時を予約して来られる方は、固定施設で80%、バスで35%となり、献血での待機時間が短縮できるようになりました。アプリを用いて献血可能であるかの問診についても事前に回答でき、頻回に献血をしていただく方には大変便利になりました。また、献血年齢に満たない16歳未満の方でも『プレ会員』として登録でき、将来に渡って継続して献血にご協力いただけるよう、充実したサービスの提供を進めています。今後もより一層予約率を向上させて、献血待機時間の短縮と血液製剤の安定供給に寄与していきたいと思っています。

血液製剤は、有限な資源で、種類によって有効期限も違い、赤血球製剤は28日間、血小板製剤は4日間、血漿製剤は1年間です。また輸血を行う時には、血液型なども合わせないといけませんので、皆様から献血して頂いた貴重な血液製剤を、過不足なくお届けしていくためには、今後もさらに効率的な献血・輸血体制を構築していくことが大切です。

多くの患者さんの命を守るために、今後もより多くの皆様からの継続的な献血をお願いするとともに、患者さんや医療機関の皆様と献血者の皆様の気持ちを繋いで、さらに信頼を得られるよう、血液センター職員一丸となって精進してまいります。今後とも、より一層のご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

令和6年4月1日

熊本県赤十字血液センター

所長  米村 雄士