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ありがとうの声

忘れることのない笑顔

岡山県在住 ミミコさん

もう15年ほど前になりますが、父が末期癌で入院していました。ある日下血し、かなり危険な状態になりました。

私には幼い時に離ればなれになった妹がいます。父は妹に最後に一目会いたいと常日頃から言っていましたが、もう叶わないのかと思っていました。しかし妹と連絡をとり、妹が会いに来てくれることになりました。とはいえ妹は東北地方に住んでいてかなり遠いので、父が話ができるまでに到着できるか、と心配でした。先生は血液センターから血液を取り寄せ、父に輸血をしてくれました。結果、妹が来るまで話ができる状態で、父は妹に「よく来たな! 元気か!」と笑顔で答えていました。私は、あの笑顔を今でも忘れることはありません。

父に血液を分けてくださった方、並びに輸血に携わった方に感謝しています。父は妹に会った数時間後に息を引き取りましたが、今でも妹と話をする時には、父のあの日の「笑顔」の話が出ます。私達に良い思い出をのこしていただきありがとうございました。

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