みなさんこんにちは。第11回の<血液センターだより>は学術情報・供給課が担当します。
以前に第3回の<血液センターだより>(2018年10月9日のお知らせ)で供給課について簡単にご紹介
しましたが、今回はその中でも血液製剤の受注から専用容器へ梱包するまでの作業手順について、
少し詳しくご紹介します。
1.受注作業
(1)医療機関様から受注
島根県内の医療機関様から学術情報・供給課へ電話により血液製剤の注文が入ります。
その後、「血液製剤発注票」がFAX送信またはWEBにより届いたら、学術情報・供給課職員は、
血液製剤の注文内容に間違いがないかを再確認して受注します。
医療機関様からFAX送信される 「血液製剤発注票」(サンプル) |
医療機関様と電話にて内容確認 |
(2)受注入力と照合確認
注文内容をシステムへ入力して「受注票」を作成した後に2人で内容を読み合わせて、
入力内容に誤りや漏れがないか照合確認します。
ここで間違ってはいけないので、慎重に確認します。
システムへ受注入力
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受注内容の読み合わせ |
2.出庫から梱包作業
(1)出庫準備
「受注票」に基づき血液搬送用の専用容器を準備し、血液製剤を各保管機器から取り出して、
2人で血液製剤の外観と有効期限などを確認します。
血液の取り出し(赤血球製剤) |
2人による外観確認 |
(2)出庫処理
システムで出庫処理を行い納品伝票を出力します。
システム処理の様子 |
納品伝票(サンプル)
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(3)梱包作業
2人で納品伝票、受注票、血液製剤の内容が一致していることを読み合わせて確認したら、
専用容器へ格納して梱包作業が終了します。
2人で読み合わせ確認
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専用容器への梱包作業 |
3.血液製剤と梱包容器
赤血球製剤 | 赤血球製剤の梱包容器 |
2℃~6℃で冷蔵保存 | ビニール袋に緩衝材と規定量の氷を用いて梱包 |
血漿製剤 | 血漿製剤の梱包容器 |
-20℃以下で冷凍保存 | 緩衝材とドライアイスを用いて梱包 |
血小板製剤 | 血小板製剤の梱包容器 |
20℃~24℃で揺らしながら保存 | 専用の蓄冷温材を用いて梱包 |
以上、血液製剤の受注から梱包までの作業手順の紹介でした!
このように学術情報・供給課は医療機関様と直接連携をとるため、
医療現場の最前線と関わりをもつ部署といえます。
そのため、人の命に関わるという緊張感を持ちながら、安定的に早く血液製剤を届けるため、
職員一人一人が一致団結して業務を行っています。
この記事を通して、学術情報・供給課に少しでも興味・関心をもっていただければ嬉しく思います。