MENU

さい帯血バンクについて

  • Q.

    さい帯血ってなに?

    A.

    お母さんと赤ちゃんを結ぶへその緒を「さい帯」と言い、そのさい帯と胎盤の中に含まれる血液を「さい帯血」と言います。
    さい帯血は赤ちゃんが産まれると、へその緒や胎盤と一緒に処分するのが通常の流れですが、このさい帯血には血液を造る細胞(造血幹細胞)がたくさん入っていて、白血病などの病気に苦しむ患者さんの治療に使うことができるのです。

  • Q.

    なぜさい帯血が必要なの?

    A.

    さい帯血の中には、赤血球、白血球、血小板などを造りだす造血幹細胞がたくさん含まれています。
    造血幹細胞は人工的に造ることができないので、白血病などで正常に血液を造れなくなった患者さんは、健康な人から造血幹細胞を分けてもらう必要があります。
    そういった患者さんにさい帯血を移植することで、血液を造る力を回復させることができます。

  • Q.

    さい帯血はどんな病気の治療に使われるの?

    A.

    白血病や再生不良性貧血など重い血液の病気の治療に用いられています。

  • Q.

    さい帯血移植ってどんな治療?

    A.

    さい帯血は造血幹細胞をたくさん含んでいるので、正常に血液を造れなくなった患者さんに移植することで、血液を造る力を回復させることができます。
    これを「さい帯血移植」といいます。

  • Q.

    さい帯血バンクってなに?

    A.

    妊婦さんから提供されたさい帯血を、患者さんの移植に使えるようにするための調製・保存・検査と、病院への引き渡しを行っています。
    さい帯血移植には、患者さんの体重やHLA型(白血球など全身の細胞にある型)に適したさい帯血を使います。そのためには、たくさんのさい帯血を保存しておく必要があります。

  • Q.

    さい帯血はどこの産科施設でも提供できる?

    A.

    さい帯血移植を受ける患者さんの安全を確保するには、さい帯血の品質を管理する必要があるため、公的さい帯血バンクと提携している産科施設でのみ提供を受け付けています。
    また、提供できる産科施設で提供のお約束をした場合でも、出産時刻等で採取体制が整わないという理由で採取を行わない場合もあります。

  • Q.

    さい帯血の提供って痛いの?出産に何か影響はある?

    A.

    出産後、赤ちゃんとへその緒(さい帯)を切り離してから、さい帯と胎盤の中に残ったさい帯血を集めるので、赤ちゃんとお母さんに痛みは全くなく、出産の経過にも影響はありません。
    さい帯血の提供は、赤ちゃんとお母さんの安全と健康を第一に考えて行われているため、早産の場合などは提供を取りやめることもあります。

  • Q.

    さい帯血バンクと骨髄バンクはなにが違うの?

    A.

    さい帯血バンクと骨髄バンクは、どちらも移植を必要とする患者さんのために活動しています。
    しかし、骨髄バンクは骨髄・末梢血幹細胞の保存を行っておらず、移植が必要な患者さんとHLA型(白血球など全身の細胞にある型)が合うドナーが見つかってから、骨髄・末梢血幹細胞の採取を行います。
    一方で、さい帯血バンクは事前にさい帯血を凍結保存しているところが大きな違いです。

  • Q.

    さい帯血はお母さんの血液なの?

    A.

    さい帯血は、産まれてくる赤ちゃんの血液です。

  • Q.

    予定出産になるの?

    A.

    出産する産科施設にもよりますが、多くの場合、予定出産になることはありません。

  • Q.

    へその緒はもらえないの?

    A.

    へその緒をもらえるかどうかは、産科施設によって異なりますが、もらえる場合が多いようです。
    詳しくは産科施設にお問い合わせください。

  • Q.

    後日、追加検査などの協力を依頼されることはある?

    A.

    追加検査をお願いすることは基本的にはありません。

  • Q.

    個人情報は守られる?

    A.

    個人情報は厳重に管理しています。さい帯血が患者さんに移植される場合などの手続きは、さい帯血に付けられた番号で行われるため、個人情報は守られます。

  • Q.

    提供したさい帯血は優先的に使えるの?

    A.

    移植を受ける機会の公平さを保つため、提供いただいた方でも特別に優遇することはできません。
    さい帯血を提供していただくにあたって、所有権を放棄し、移植を必要とする患者さんのために使用するという同意書にご署名いただきます。
    同意が撤回できる期間は、患者さんの命に係わることであるため、「健康調査票」を返送するまでとなります。

  • Q.

    提供したさい帯血はいつまで使えるの?

    A.

    さい帯血は採取から10年の間、移植に使用できます。

  • Q.

    さい帯血の移植手術にかかる費用はどれくらいですか?

    A.

    さい帯血移植手術だけに限ると、診療報酬は66,450点(664,500円)です。(平成30年3月現在)
    患者さんが負担する額は、加入されている健康保険の自己負担の割合によって異なります。

  • Q.

    さい帯血の搬送費は患者負担ですか?

    A.

    さい帯血の運搬費用は、保険の療養費払いとなります。一度お支払いいただいた後、加入の医療保険に療養費として申請すると、後日医療保険より返金されます。
    具体的な申請方法につきましては、加入されている健康保険組合・社会保険事務所等にお問い合わせください。

  • Q.

    さい帯血バンクを利用する場合、患者負担金はありますか?

    A.

    さい帯血は、公開する前に検査を終えているため、特別に追加の検査が必要な場合を除き、患者負担金は発生しません。

  • Q.

    病院ごとの移植実績を知りたい。