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血液センターだより

<血液センターだより>血液型判定について

※この記事には実際の血液写真が含まれています。

苦手な方はご遠慮下さい。


 みなさん、こんにちは。

 今回の<血液センターだより>は採血課からお届けします。

 「献血ルームだんだん」では今年8月、3年ぶりに「なるほど!献血教室」が開催されました。

その中で参加者の方が一番興味を持たれた「血液型判定」について今回紹介します。


〔血液型発見の歴史〕

 今日では、自分の血液型を知っている方もいらっしゃいますが、二十世紀の初頭までは血液型の概念そのものがなく、当時の輸血は血液が合わずに命を落とす人もいたそうです。

 1900年(明治33年)オーストリアの「カール・ラントシュタイナー」は、ある人の血清に他人の赤血球を混合すると凝集する(固まる)場合と、しない場合があることを発見しました。そして、翌1901年(明治34年)、これを分類して血液に型があることを医学誌に発表しました。これが、今日のABO血液型で、A型、B型、O型、AB型の4つに分けられます。


〔血液型の判定方法〕

 ABO血液型は赤血球の検査(おもて検査)と血清の検査(うら検査)の両方を行い判定します。下の写真は、採血前検査で行う「赤血球の検査(おもて検査)」の結果です。

 判定方法は、青色の試薬(抗A)と黄色の試薬(抗B)に採血した血液を1滴づつ加えて凝集する(固まる)かどうか、観察します。

 青色の試薬のみに凝集すればA型、黄色の試薬のみに凝集すればB型、青色、黄色両方の試薬で凝集がない場合はO型、青色、黄色両方の試薬で凝集があればAB型と判定します。

20240115ketsueki.png    


血液型抗血清

(抗A・抗B)

 



 血液センターでは、初めて献血される方に血液型判定検査を行っています。尚、血液型判定検査のみの受付は行っておりませんので、ご了承ください。

過去の〈血液センターだより〉でも血液に関する記事を掲載しています。興味のある方は、あわせてご覧ください!


 ◇輸血とABO型について◇

 →<血液センターだより>HLAと血小板輸血|新着ニュース・プレスリリース・イベント|島根県赤十字血液センター|日本赤十字社 (jrc.or.jp)


 ◇まれな血液型について◇

 →<血液センターだより>まれな血液型について|新着ニュース・プレスリリース・イベント|島根県赤十字血液センター|日本赤十字社 (jrc.or.jp)

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