~新型コロナウイルス感染拡大の影響と緊急事態宣言により厳しい日々が続いています~
日本赤十字社では、全国を7つのブロック(地域)に分け、そのブロック単位で需要と供給を管理する広域事業運営体制を展開し、安定供給の維持に努めておりますが、関東甲信越ブロック(1都9県)では、400mL献血者数の必要人数に対して実際の協力者数が、7月は4,906人、8月は2,203人、9月は9日時点で279人届いていません。7月から献血者が減少し始め、その減少幅が9月になっても拡大している状況です。
□団体献血の中止が相次ぐ
現在、関東甲信越ブロックでは、緊急事態宣言下にある首都圏を中心に献血バスによる団体献血の中止が急増しています。8月、東京都では団体献血の75件(全体の30.4%)、神奈川県では36件(全体の20.8%)が中止になっています。これを受け、振替の会場として、駅前などに献血バスを配車しているところですが、必要人数のご協力を得られない厳しい状況が続いています。また、8月20日から、茨城県・栃木県・群馬県に緊急事態宣言が拡大され、9月も既に176件(9月1日現在)の団体献血が中止となり、今後も中止団体の増加を懸念しています。
□緊急事態宣言下でも献血は必要不可欠
政府は、「新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針」において、献血は緊急事態宣言下であっても継続が求められる事業としており、国、都道府県及び市区町村と連携して実施している事業です。献血を目的とした外出は不要不急の外出に当たらず、国民の医療を守る必要不可欠な行動です。
□新型コロナウイルス既感染者の受入れについて
令和3年9月8日より、新型コロナウイルス既感染者のうち、症状消失後(無症状の場合は陽性となった検査の検体採取日から)4週間が経過し、回復後に治療や通院を要する後遺症がなく、問診等により全身状態が良好であることが確認できれば、献血にご協力いただけることとなりました。
□献血会場での安全対策
献血会場では感染対策を徹底しています。
・職員のマスク着用・体温測定・手指消毒の徹底
・献血会場における換気・消毒清掃の徹底・手指消毒液の設置
・献血者の方への入場時におけるマスク着用・体温測定・手洗い又は手指消毒のお願い
□予約献血の推進
一時的な密集を避けるため、献血者の皆さまにはできるだけ予約による献血をお願いしています。