神奈川県赤十字血液センターに届いた「ありがとうの声」
小学四年生の十月、息子の小さな体に脳腫瘍という病気が襲いかかりました。
即日入院、それから何度も手術が繰り返されましたが、手足は一部動くのみで、歩くこと、座ることも、話をすることもできませんでした。
抗がん剤による激しい副作用と戦う小さな息子を見て、私は胸が張り裂ける思いでした。
そんな苦しい治療が続く中、息子の元気の素になったのは「輸血」でした。
一年の入院治療期間の中で十回の輸血を行い、このおかげで病状も良くなり、退院をすることができました。
その後、回復も進み、なんと運動会へ出場!私と手をつなぎ百メートルを走りました。
ビリだったけど、一緒にゴールまで走れたあの日の息子を、高校生になった今も忘れることはありません。
献血にご協力くださる方々に、心から感謝いたします。