~緊急事態宣言下において、献血は不要不急の外出にあたりません~
日本赤十字社では、全国を7つのブロック(地域)に分け、そのブロック単位で需要と供給を管理する広域事業運営体制を展開し、安全な血液製剤の安定供給を維持していますが、関東甲信越地域では、2月14日~4月17日の計9週間において、400mL献血者数が必要人数2万9,275人に対し、実積2万694人となり、献血者の減少が続いています。
緊急事態宣言で献血者減少に懸念
例年、3月から4月においては、職場などが新体制に切り替わる時期であることから、企業や学校等での献血協力が得にくい時期となり、このような状況については予測していたところですが、新型コロナウイルスの感染拡大が追い打ちをかけ、今後の献血協力が厳しくなっていくことが想定されています。
さらに、東京都では4月25日から5月11日までの期間において、3回目の緊急事態宣言が発令され、今後の状況によっては、対象地域が拡大していくことが想定されるため、更に血液確保が厳しくなると想定されます。
このような状況を踏まえ、関東甲信越ブロックの各血液センターでは、以下のとおり、各地域で行われる献血受入を強化していくこととし、これまでどおりの安定供給を維持していきたいと考えています。
■ 1回目の緊急事態宣言の影響
1都3県では、実施予定の約半数以上となる766会場で献血が中止となりました。急遽、代替の会場として駅やショッピングモール等にて実施をしましたが、緊急事態宣言下による人出の減少等により約7,800人分の血液が確保できませんでした。関東甲信越ブロック全体の1都9県では、995会場で献血が中止となり、必要人数に対して約8,900人分の血液が確保できませんでした。
■ 2回目の緊急事態宣言の影響
期間中において1都3県では、約4分の1となる573会場が中止となりました。特に3月においては採血確保に苦慮し、必要人数に対して約2,800人分の血液が確保できませんでした。
◇◆◇ 献血バス配車予定のご案内 ◇◆◇
関東甲信越ブロック血液センターのホームページ上では、ゴールデンウイーク中における関東甲信越地域(1都9県)の献血バス配車先予定をご案内しております。緊急事態宣言などの影響により、人の移動が制限される環境下となりますが、皆様が自宅の近くで献血協力が出来るよう、各地域の駅前やショッピングセンターなどに献血バスを配車いたします。また、献血会場で献血に来所される皆様のご負担の軽減し、その方々がなるべく人との接触を避けられるよう、献血バスを含め多くの献血会場で、事前予約が出来るようになっています。一時的な密集を避けるために、関東甲信越地域で5月1日以降、ご予約の上献血していただいた方には記念品をお渡しします。
ゴールデンウイーク中の献血会場ご案内はこちら
■ 献血会場での安全対策 ■
日本赤十字社では以下の取り組みを行っています。
・職員のマスク着用・体温測定・手指消毒の徹底
・献血会場における換気・消毒清掃の徹底・手指消毒液の設置
・献血者の方への入場時におけるマスク着用・体温測定・手洗い又は手指消毒のお願い
・一時的な密集を避けるための事前予約の推進