東京都赤十字血液センターに届いた「ありがとうの声」
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長年、持病の治療で入退院を繰り返していた私はある日、
貧血が酷くなってしまい輸血を受けました。
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滴下筒にゆっくりと落ちていく血液を見ながら、
「どんな人の血なんだろう?」「どんな思いで献血してくれたんだろう?」などと、
好奇心旺盛な子どものように色々と考えていたのを鮮明に覚えています。
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それと同時に、「人は一人では生きていけないってこういうことなんだ!」と
改めて実感し、感謝で胸がいっぱいになりました。
また、体だけでなく心も元気になり、輸血の威力の偉大さに感銘を受けました。
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現在も定期的な通院は続いていますが、大学院へ通えるまでに回復し、
医学系研究科で免疫学の研究をしています。
家族でもなければ面識すらない方の献血によって救っていただいたこの命で、
ささやかながら医学の分野に貢献できればと思っています。
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よく、献血者が少ない、輸血が不足している、ということを耳にする方もいるかもしれませんが、
コロナ禍の今日ではそれらが更に深刻化しています。
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医学は日々進歩し続けています。しかしながら現段階では血液を人工的に造る技術は実用化されておらず、
健康な方からの『献血』で血液を分けていただくしか方法がないのです。
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献血は不要不急の外出ではありません。
健康な方のお力が必要不可欠ですので、献血のご協力をよろしくお願いします。
そして私の血液の一部になって下さった方をはじめ、これまでに献血にご協力下さった皆様、
本当にありがとうございます。
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