体調不良のため病院で検査を受けたところ、血液がうまく造れなかったり壊れやすくなっていることが分かりました。
翌日から入院することになり、1週間後にがんであること、そして骨髄に転移していることが判明しました。
入院してすぐに赤血球と血小板の輸血を何度もしてもらいました。
看護師さんから、輸血のための血液製剤を病院に届けるということはとても責任重大で、病院まで直接、確実に届けてくださっていることや、特に血小板は血液中の割合が小さいから一度の献血から得られる量が少ないことなどを教えてもらいました。
私が輸血してもらった血小板は、何人分の献血によるものなんだろうか。
そう考えると、輸血してもらうというのは本当に貴重なことであると感じました。
そして、献血してくれた何人もの顔も名前も知らない方々のおかげで、私は生きていける。
それは私にとって、献血をしてくださった方々からたくさんのパワーをいただいたということでした。
私はこれまでに何度か献血しようとしたことがありましたが、事前の採血で血液の値が基準を満たしていなかったためできませんでした。
自分が一度も献血できなかった分、献血してくださった方に感謝を伝えたい気持ちをいっそう強く感じました。
献血は血液の提供と同時に、闘病中の人に生きるパワーや「一人じゃないよ、みんな応援しているよ」という心強いメッセージも与えてくれるのだと知りました。
献血してくださった皆様、本当にありがとうございます。感謝してもしきれません。