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LOVE in Letter

【体験談】骨髄移植経験者 中山武彦さん

2011年の移植から100日で職場復帰、今は「骨髄バンクランナーズ」として全国を走る中山さん。
『いのちのバトン』

チャンスをありがとう

2011年の骨髄移植から100日で職場復帰、今は「骨髄バンクランナーズ」として全国を走る中山武彦(なかやまたけひこ)さん。

骨髄バンク・さい帯血バンク ハンドブック『いのちのバトン』(PDF:3.7MB)にメッセージを寄せていただきました。

血縁者間移植の壁

人間ドッグでの衝撃の白血病発覚。それは難治性で早期の骨髄移植が必須の「フェラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病」でした。

兄弟間のHLA型の一致確率1/4に期待したものの、不一致との結論にその時の絶望感と焦燥感は今でも思い出されます。

直ちに骨髄バンクに患者登録し、ドナーさんからのバトンを信じることで厳しい治療に耐えられました。

私の中のドナーさん

第一寛解期に最初のドナー候補者と早期移植が実現しました。50歳過ぎの患者が移植後100日で職場復帰できたのも、ドナーさんの造血幹細胞が私のカラダを隅々まで全力疾走してくれたおかげです。

定期受診で採血する血液はドナーさんが造ってくれたもので、その血液を見るたびに会うことのできないドナーさんの姿が思い浮かびます。

願いはひとつ

骨髄移植が必要な病気では、患者が寛解状態にある時に移植を受けられることがその後の回復と長期生存に不可欠と実感しています。

私がたどった闘病から回復までの道のりが、幸運でも奇跡でもない時代が一刻も早くくることを心から願っています。

すべての患者さんが「いのちのバトン」を受け取ることができますように。

いま、あなたにできること