このたび、北海道赤十字血液センター管内の移動献血会場において、直前の献血者様に使用した採血針付き採血バッグを誤って用い、次の献血者様の採血に使用する事故が発生しました。
本事故は献血事業への信頼を著しく毀損する事態であり、当該献血者様に大きな不安を与えてしまいましたことに深くおわび申しあげます。
当センターでは、本事故を非常に重く受け止め、献血者様の安全を第一に考え、事故の発生原因を医療安全管理の手法に則りしっかりと分析し、事故防止のため手順の見直しや職員の再教育などの再発防止策を講じてまいります。
今後このような事態が二度と起こらぬよう、職員一同、献血者様の安全確保と信頼回復に全力で取り組んでまいります。
日頃から献血にご協力をいただいている皆様や献血事業に関係する皆様に事故の概要等について報告申しあげるとともに、今後も献血へのご協力を賜れますようお願いいたします。
1 発生日
令和7年9月2日(火)
2 発生場所
北海道赤十字血液センター管内 移動献血会場
3 概要
当該事故は、北海道赤十字血液センター管内の移動献血会場で実施された献血において、直前の献血者様の採血を開始したところ、血液の流出が確認できなかったため採血を中止いたしました。使用した採血針がついた採血バッグについて、本来であればその時点ですぐに廃棄すべきであったにもかかわらず、誤ってそのまま次の献血者様に使用し、穿刺してしまいました。
4 献血者様への対応
血液センターでは、使用済みの針を用いた当該献血者様に深くお詫びをするとともに、同意を得て血液検査を実施しました。今回の検査では異常は認められませんでしたが、使用済みの針を用いたことに対する健康被害の有無を把握するため、今後6ケ月間の定期的な検査と経過観察を実施することをお願いしております。