血液センターでは、輸血を受ける患者さんへの安全性をより向上させるために、献血基準を満たした方には400mL献血のご協力をお願いしています。
一人ひとりの血液は、たとえABOとRhの血液型が同じでも他の血液型が微妙に異なっています。このため、ひとりの患者さんに使われる輸血用血液製剤が、より少ない人数の血液によってまかなわれていればいるほど、輸血後の副作用(発熱、発疹など)発生の可能性が低くなります。
血液センターでは、輸血を受ける患者さんへの安全性をより向上させるために、献血基準を満たした方には400mL献血のご協力をお願いしています。
一人ひとりの血液は、たとえABOとRhの血液型が同じでも他の血液型が微妙に異なっています。このため、ひとりの患者さんに使われる輸血用血液製剤が、より少ない人数の血液によってまかなわれていればいるほど、輸血後の副作用(発熱、発疹など)発生の可能性が低くなります。
北海道では、医療機関からの依頼を受ける約97%が400mL献血による血液製剤であり、200mL献血による血液製剤は約3%と大変少ない状況です。
なぜ200mLの依頼が少ないの?
一人ひとりの血液はたとえ血液型が同じであっても微妙に異なっており、複数の献血者の血液を合わせて患者さんに輸血をするほど、副作用発生の可能性が高くなります。
例えば、ひとりの患者さんに2,000mLの輸血を行う場合、200mLだと10人分の血液が必要となりますが、400mL献血だと5人分の血液で賄えることとなります。輸血による感染症や免疫による副作用発生の可能性は、400mL献血由来の血液製剤を使うことで200mL献血由来の場合に比べ半分にすることができます。
このことから医療機関では、体格の小さな小児、心臓の予備機能が低下している高齢者などの特別な場合を除いて、400mL献血由来の血液製剤が使用されるため、北海道内の各献血会場ごとに、200mL献血の受け入れ人数を定め、200mL献血由来の血液製剤が過剰にならないよう、計画的にご協力をいただいております。
つきましては、200mL献血の必要量が各献血会場において確保できた場合には、200mL献血の受付を終了させていただく事があります。
他の国では?
日本では、全血献血に200mL献血と400mL献血の2種類がありますが、諸外国では循環血液量の14%の採血までは安全に実施できるとして、体重50kg以上の男女に450mL~500mLを採血する献血の1種類のみが行われています。
何卒、現状をご理解いただき、献血へのご協力をお願い申し上げます。