皆様に支えられて58年。これからもご協力お願いします。
1964年8月21日、日本政府は『輸血用血液を献血により確保する体制を確立』することを閣議決定しました。このことから、毎年8月21日は『献血の日』とされています。
1964(昭和39)年当時は未だ売血が盛んであり、同年3月には駐日アメリカ大使のライシャワー氏が輸血により肝炎に感染してしまったことや、全国の学生が黄色い血(※1)の追放運動を展開したことなどがきっかけとなり、閣議決定につながりました。
1963(昭和38)年にはわずか2%程度でしかなかった献血由来の輸血用血液が、その後10年間で国内自給を達成(100%献血由来)し、現在に至るまで輸血医療を支えてこられたのも、国民の皆さまやボランティアの方々によるお力添えのおかげです。
(※1)黄色い血:当時、金銭を得るために頻繁に献血を繰り返す人たちの血液が「黄色い血」と呼ばれていました。
その血液による肝炎の感染も少なくなく、また血液を提供される方のご健康にも大きな悪影響を及ぼすものでした。
〇新型コロナウイルス感染者増加に伴う献血者の減少
1964年から今日まで約58年間、皆様の献血により支えられている輸血医療ですが、関東甲信越ブロックでは、新型コロナウイルス感染者が急激に増加した7月19日以降、400mL献血へのご協力者数が必要人数に満たない日が続いています。
輸血用の血液製剤は有効期間が限られているため、毎日、皆様からの安定的なご協力が必要です。
●日本赤十字社の新型コロナウイルス感染症対策●
以下の【献血会場における感染対策】を行っています。
「職員の健康チェックを徹底しています。」
「職員の手指消毒を徹底しています。」
「献血会場の良好な衛生環境を保持しています。」
献血者の方には入場時におけるマスク着用・体温測定・手洗い又は手指消毒と事前予約をお願いしています。
詳細は、日赤HP:新型コロナウイルス感染症に対する取り組みをご確認ください。
以下に該当する方は【献血をご遠慮】いただいています。
・新型コロナウイルス感染症と診断された、または検査で陽性となったことがあり、
症状消失後4週間以内
・新型コロナウイルス感染症が疑われる症状があり、検査を受け陰性であったが、症状出現日から2週間
以内及び症状消失から3日以内
・現在、発熱及び咳・呼吸困難などの急性の呼吸器症状を含む新型コロナウイルス感染症が疑われる症状
や、味覚・嗅覚の違和感を自覚している
・保健所から新型コロナウイルス感染者の濃厚接触者と判断され、最終接触日から2週間以内
●献血にご協力いただくことが可能な方●
【新型コロナウイルス既感染者】
症状消失後4週間経過し、後遺症がなく、問診等により全身状態が良好である
【新型コロナウイルス濃厚接触者】
新型コロナウイルス感染症が疑われる症状がなく、最終接触日から2週間経過
【新型コロナウイルスのワクチンを接種した方】
・RNAワクチン(mRNAワクチンを含む)(ファイザー社と武田/モデルナ社)を接種し、
48時間経過
・ウイルスベクターワクチン(アストラゼネカ社)を接種し、6週間経過(※2)
(※2)過去にワクチン接種により誘導された免疫反応によって、血小板数の低下とともに、
血栓症を引き起こす疾患を発症した方は、当面の間献血を控えていただくこととしています。
●皆さまへ●
新型コロナウイルス感染症の急拡大で、献血できる方が限られることに加え、外出控えもあり、献血にご協力いただける方が減少傾向にあります。
献血は不要不急には当たらず、輸血を必要とする患者さんのために毎日全国で約14,000人の献血者が必要です。
日本赤十字社では感染症対策も行っています。
一人でも多くの献血が出来る方に献血会場にお越しいただきたく、ぜひご協力よろしくお願いします。