【感謝の気持ちを込めて】
私は16歳の頃から、街角で献血の呼びかけを見かけるたびに、自分にも何かできることがあるのではと思い、献血に協力してきました。以来、献血は私のささやかな「趣味」となり、今日まで続けてきました。
しかし最近、体調を崩し病院を受診したところ、急性白血病との診断を受けました。すぐに治療とともに輸血が必要となり、今も入院生活を送りながら、たくさんの方の献血によって命をつないでもらっています。
医師から「今後はもう献血はできません」と告げられたとき、正直とてもショックでした。でも、先生が「今まであなたが献血してきた分が返ってきたと思ってください」と言ってくださり、その言葉に救われたような気持ちになりました。
これまで、顔も名前も知らない誰かのために献血してきた私が、今度はその「誰か」になった――その事実に深い感謝の気持ちを抱かずにはいられません。
献血をしてくださったすべての皆さまへ、心から感謝申し上げます。皆さまのおかげで、私は今もこうして生きる希望を持って過ごすことができています。どうかこれからも、多くの命を支える献血の輪が広がっていきますように。私も今度は、違ったかたちでその一端を担っていけたらと思っています。
2025年7月4日 ゆっこさん