
2025年9月、28歳の娘は自宅で倒れ救急車で運ばれたまま緊急入院しました。
顔面蒼白、全身に出血があり、アザだらけ。「血小板の数値が極端に少ない」と告げられ、そこから大量の輸血が始まりました。転院先で宣告された病名は「急性前骨髄球性白血病」。すぐに主治医の指示で検査が進められ、その日の夜から抗がん剤の投与が始まりました。
自分の血液を二度も総とっかえするほどの輸血で、命の危険のある一週間を乗り越えることができました。主治医が恐れていた脳内出血がなかったのが幸いしたようです。
この病気の治療法は、半年間の入退院で抗がん剤の投与を繰り返し、正常な白血球を自分で造れるようにしていくというもの。抗がん剤の副作用で、髪は抜け落ち、食欲はなくなり、体重も体力も筋力も落ちていきました。28歳の娘の髪が病室に大量に落ちている様は、母親である私には耐え難いものでした。
入院のたびに輸血を受け、足りなくなるとまた追加...の繰り返し。「赤血球を投与すると元気になれる」と娘が言っていました。入院中は、白血球や血小板の数値が上がれば一時退院できるはずが、なかなか上がらず本人も周りもヤキモキする日々が続いたり、肺炎にかかり無菌室から二ヶ月間も出られない期間もありました。
それでも娘は辛い治療に耐え、主治医の親身の治療と、看護師さん、ヘルパーさん、スタッフの皆さんの手厚い看護のおかげで、半年間の入院治療を終え、今、自宅療養に入ることができました。
最後の退院時、主治医からは「何度ももうダメかと思うことがあった」と告げられました。周りの皆さんのおかげで、今娘の命があると感謝しています。娘一人でどれだけの血液を使わせてもらったのか...何人の方の献血で助けて頂いたのか...。それを思うと街中の献血バスや、病院前に停まった血液を運んでくれる車、献血ルームを見るたびに、献血してくれている方、従事してくださる一人一人にお礼のご挨拶をしたいくらい、感謝の気持ちでいっぱいです。いつも娘とそんな話をしています。
自分の血液がどのように役立っているか分からないという方に、「皆さんの血液はきっと誰かのためになっている」ということをお知らせしたくてメールしました。あなたの善意で助かる命があります。心からありがとうございます。
2026年3月 まちるださん

